第３話：勧誘とお昼ご飯 ページ4
「ちわス」
『またお前か』
思わず呟いてしまったのは、相手が昨日も来た人物だったから。
「昨日来るって言いました」
『昨日の今日だとは思わないだろ普通。で？何？』
「部活にきてください、先輩」
本当にこいつは。
『俺はバレー部じゃないってば』
「関係ないっス。俺が貴方とやりたいだけなんで」
『それはそれでとても魅力的なお誘いなんだけど、無理だよ。･･･俺は跳べないもの』
「？」
『本当のこと言うと俺はもう昔みたいにプレーは出来ない。コートに立てないんだよ』
跳べない俺は何の戦力にもならない。居ても邪魔なだけ。
「・･･スンマセン」
『いいよ別に、気にしてない』
俯く影山に笑顔を返す。
『でも影山のトスを受けてみたかったのは本当だから誘ってもらえて嬉しかったよ』
「っス」
『ほら！何落ち込んでんだか知らないけど、明日は大切な校内試合だろ！練習しろ、練習』
「俺は勝ちます」
きっぱりと宣言。
『日向と協力して勝たなきゃ』
「俺が勝てばあいつももれなく勝ちです」
『まあ、そのうちわかるか』
「何ですか」
『何でも無いよ』
きっといつか分かってくれる日が来るだろう。
『あーお前、また授業寝てたな？』
「え」
『ちゃんと聞いてないと分からなくなるぞ？』
「もう分からないから平気っス」
『それ平気じゃないよ』
こいつバレーだけやってれば良いってやつだ。
『今はバレーに集中したいだろうから、勉強やばくなったらおいでよ』
俺に分かるところなら教えるよ？と笑うと影山は小さく頭を下げた。
『ご飯食べた？』
「今日は食べてきたっス」
『そうなの？残念、今日は一緒に食べようかと思ったのに』
「食べます」
冗談だったんだけど。
「食べます。行きましょう」
『食べたんだろ？』
「まだ食えます」
さすが育ち盛り。
既に身長あるのにこれからまた伸びるんだろうな。うらやましい。
ちょっと待っててね、と教室に戻る。
『後輩とご飯食べてくるね』
「え？なに女子？」
『男だよ、お前の頭は本当それだけだな』
そういうハナシが好きな友人たちに苦笑して、自分の鞄から昼食を取り出した。
「またそれだけなのかお前」
「ぶっ倒れるぞ」
『倒れないよ、自分の身体は自分が一番分かってる』
パンひとつ。学校にくる途中で買ったもの。
最近はどうもこれくらいが丁度いい。
「それだけっスか」
『･･･』
何はともあれ、後輩と昼食を一緒に食べるなんて本当に久しぶりだったからとても楽しかった。
→
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☆神雲☆ - すっ…………菅さん………、天使……… (2017年11月23日 22時) (
レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃん、うん忙しいからしたかないよ、更新頑張ってね！ (2014年10月13日 16時) (レス) id: 2e52a946c5 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君さん» 姫ちゃん！！遅れてごめんね！！ひさしぶり！！！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃああああん！！久々！ (2014年9月24日 16時) (レス) id: 5382ccf214 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 黒宇佐さん» コメントありがとうございます！黒尾さん格好良いですよね！！もしここのお話にあのかっこよさが表現できていたら嬉しいです･･･！本編にもそろそろ登場だと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします！！！ (2014年6月3日 5時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月6日 17時
