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第23話:復帰人 ページ25

「お前ら1年か!」
「「オス!」」
「デカくて目つきの悪い方!お前ドコ中だ!!」
「・・・北川第一です」
「まじか!強豪じゃねーか!どうりであのサーブか!!」


『やかましい』
「声でかいなあ」
「相変わらずうるさい」

1、2年の集まりを遠巻きに見つめる3年。
夕が加わるだけで普段の3倍も4倍もうるさい。

「ニシノヤさんは・・・どこの・・・中学」
「千鳥山!!」
「!強豪じゃないですか!なんで烏野に!?やっぱり鳥飼監督の復帰を聞いて!?」
「俺が烏野に来たのは――・・・女子の制服が好みだったからだ、凄く!」

くだらない。

「もちろん女子自体も期待を裏切らなかった!それに!男子が学ランだからだ!!」

いつの間にかさっきまで手に持っていた制服の上を着ている。
日向と影山が口をぽかーん、と開けたまま2年の会話を聞いていた。

『口閉じろー』
「大路さんっ」

その顔が面白くて、笑いながら言うとなんで居るんだ?とでも言いたげな顔をするふたり。

「あ!!!」

突然夕が大声をあげる。
その鼻はひくひくと動いていて。

「貴女に会いに来ました潔子さぁーん!!!」
「あっ待てこんニャロッ」
『お前は犬か』

ちょうど清水がきていた。
夕に続いて、龍も清水の方へとダッシュ。

「ハハハ!喧しいだろ!でもプレーはびっくりするくらい――静か」

あいつの才能は本物だ、戻ってきてくれて。


「あ!!!」

頬に真っ赤な手のアトをつけて、今度はこっちに走り込んでくる。

「Aさん!!」
『お?』
「おかえりなさい!!?」
『あ、うん』

ただいま。
すると「Aさああん!!」と、泣きながら抱きつかれた。

『えっ』
「良かったっす!!Aさんとまた一緒に居れて、俺うれしいっす!!」
『分かった、分かった。ありがと』

後ろには倒れなかったけど、夕の涙とか鼻水とかジャージで拭かれてる気がしてそれの方が心配だった。


「大路さん」

静かに名前を呼ばれる、影山だった。

『約束だぞ』
「はい」
『俺のこと、上まで連れてけよ?』
「っス!」

力強く頷いた。

「戻ってくるんですねっ」
『おう』
「おっ教えてください!」
『俺に出来ることなら喜んで』

日向の頭を撫でると嬉しそうに目を細めた。
やっぱり、犬。

ああ、あとこいつも。
夕の頭も撫でる。

「何スか!」
『何でもないよ』
「そうスか!」
『そう』

もう一度頭を押し付けられて苦笑を浮かべた。



第24話:リベロ先輩→←第22話:賑やかさ倍増



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☆神雲☆ - すっ…………菅さん………、天使……… (2017年11月23日 22時) (レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃん、うん忙しいからしたかないよ、更新頑張ってね! (2014年10月13日 16時) (レス) id: 2e52a946c5 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君さん» 姫ちゃん!!遅れてごめんね!!ひさしぶり!!!! (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃああああん!!久々! (2014年9月24日 16時) (レス) id: 5382ccf214 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 黒宇佐さん» コメントありがとうございます!黒尾さん格好良いですよね!!もしここのお話にあのかっこよさが表現できていたら嬉しいです・・・!本編にもそろそろ登場だと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします!!! (2014年6月3日 5時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浅葱 | 作成日時:2014年4月6日 17時

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