第１９話：かっこいい後輩 ページ20
坂ノ下商店で中華まんを買ってくるという龍と影山と日向を待つために店の前で体育座り。
「中華まん無かったけどぐんぐんバーもらったっス！」
『はー？俺のピザまんどこいったんだよばかー』
「ちょっ！？酔っ払いみたいになってますから！！」
『うるさいー』
満遍の笑みでそれを見せる龍に悪態をついた。
眠い、なんかすげー眠い。
「A
『んー』
大地に揺すられて、生返事を返す。
「置いてくぞ」
『ん』
「大路さんっ起きてください！」
さっきまで寝ていた日向はもうすっかり目が冴えたようだ。
「大路さーんっ」
『うる』
「うるせェぞてめぇら！！」
答えたのは坂ノ下商店の人。
その声が誰よりもうるさいです。
「『あ』」
目が合った。
「なんだお前か、早く帰れ」
『眠いんですよー』
「ったく」
めんどくさそうにため息をついた。
「こいつは置いてけ。お前らは帰れ」
「えっ」
『えー』
「良いから来い」
腕を引かれて店の中に入ると戸が閉められた。
後で説明しなくちゃ。
『歩いて帰れるよ』
「んな状態で帰したら俺が皐月と太陽からどやされる」
烏養さんは携帯を取り出してどこかに電話をかけ始めた。
たぶん相手は兄貴。
あ、わがまま言ったな、と後悔した。
「大路さん！」
息を切らせた様子でやってきたのは影山だった。
『どうした？』
「言うの忘れてました」
『なに？』
「大路さん、すんません」
いきなり謝られても、俺はどうしたらいいのか。
「バレーはもう出来ないんですよね」
『うん』
そうか、これを話すからすんません、なのか。
「でも俺は戻ってきて欲しいっス」
『･･･』
「これは俺だけの気持ちじゃないです」
１年に何を言わせてるんだか。
だんだんと目が覚めてきた。
「あなたを全国に連れて行きたい。あなたと一緒に全国を観たい。あなたと一緒に全国を戦いたいっす」
『俺は一緒には戦えない』
「分かってます。でも同じコートに立てなくてもあなたがベンチに座ってる。それも一緒に戦ってるってことなんじゃないんすか」
目をそらしたいのに、影山があまりにも真っ直ぐな目をしているから。
その目から、顔を背けることができなくて。
「それだけっす。気をつけて帰ってください」
おやすみなさい。
今度は静かに店の扉を閉めた。
ふと力が抜けて椅子に座り込んだ。
なんだよもう。
『･･･だっさー俺』
備え付けのテーブルに突っ伏した。
「お前の後輩か」
『ううん、大地たちの後輩』
へらりと笑った。
→
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☆神雲☆ - すっ…………菅さん………、天使……… (2017年11月23日 22時) (
レス) id: 31a5141faf (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃん、うん忙しいからしたかないよ、更新頑張ってね！ (2014年10月13日 16時) (レス) id: 2e52a946c5 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君さん» 姫ちゃん！！遅れてごめんね！！ひさしぶり！！！！ (2014年10月13日 8時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
炎人氷柱眼帯歌唄お鈴虹猫の姫君(プロフ) - 浅ちゃああああん！！久々！ (2014年9月24日 16時) (レス) id: 5382ccf214 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 黒宇佐さん» コメントありがとうございます！黒尾さん格好良いですよね！！もしここのお話にあのかっこよさが表現できていたら嬉しいです･･･！本編にもそろそろ登場だと思うので、ぜひぜひよろしくお願いします！！！ (2014年6月3日 5時) (レス) id: a6dbb70d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2014年4月6日 17時
