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Side: Kei
大貴「いっ、伊野ちゃん!!Aちゃんが…!!」
天気が良い日の午後。
体調もすっかり良くなって、
本を読んでリラックスしている時のことだった。
大ちゃんが血相を変えて部屋に飛び込んで来た。
慧「…Aが、どうしたの?」
大貴「毒をっ…」
慧「!?」
何かに弾かれたように、本から顔を上げる。
…Aが、毒を?
大貴「今アキちゃんの部屋にいるから!はや…く、」
大ちゃんの言葉なんて最後まで聞かずに、
部屋を飛び出していた。
.
.
.
慧「Aっ!!!」
ノックもせずに部屋の扉を蹴破るように入ると
.
アキ「っ…慧、…Aがっ…」
普段、全くと言ってもいいほど
涙を見せないあのアキが泣いていて
その横で、光に介抱されながらも…
気を失っているAがいた。
アキ「止めようと思ったんだけどっ…間に合わなくて…」
光「メイドが持ってきた野いちごを食べたらしい。いちごの匂いでわかりづらいけど、結構な量の毒がついてる。」
光「薮と高木が、そのメイド捕まえて尋問してる。」
テキパキと処置をこなしながら、
状況を説明していく光の話に
今まで感じたことがないくらいの
怒りが膨れ上がる。
慧「…毒の種類は。」
光「おそらく紅海系の毒じゃないかな。」
慧「……光、珊瑚の実すりつぶしたやつと波の花の葉っぱ。持ってきて。」
光「お、おう。」
慧「大ちゃんは薮呼んできて。アキのこと頼みたい。」
大貴「わかった!」
光と入れ替わりでAのそばに行く。
ガーゼにお湯を染み込ませて、
毒抜き処置をしていく。
アキ「けい…Aはっ…だいじょぶだよね…?」
慧「大丈夫。だから落ち着け。」
優しく諭すように、アキにはそう言ったけど
実際、大丈夫かどうかなんて俺にもわからない。
だけど、
苦しそうに震えているAを目の前にして
無事を願わずにはいられなかった。
きっと俺が1番、大丈夫って言葉が欲しかったのかもしれない。
(※物語中に出てくる毒の種類や植物の名称は、すべて作品のオリジナルで、実際のものとは無関係です。)
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ゆき(プロフ) - のんちゃんさん» コメントありがとうございます。端的で逆によく伝わります!笑 もっと好きなってもらえるように頑張ります(*^^*) (2017年11月24日 15時) (レス) id: 011e61af3e (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - 色々感想言おうと思ったんですけど、好きです内容が(笑) (2017年11月24日 2時) (レス) id: a4948aa2ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです(*^^*) 四季王子このあともまだまだ出てくるのでお楽しみに! (2017年11月23日 7時) (レス) id: 011e61af3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 可愛らしくてでも切ないとっても好きです!四季王子多出演希望しますっ汗お願いします(〃・д・) -д-))ペコリン (2017年11月22日 23時) (レス) id: 5d444d255c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - # R a r aさん» コメントありがとうございます。なんてお恥ずかしい… おっしゃる通りです(;_;) すぐ対応させて頂きます!ご連絡ほんとにありがとうございます!危うくタイトル変わってしまうとこでした…!笑 (2017年11月22日 21時) (レス) id: 011e61af3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2017年11月2日 23時