真珠と青と、星の唄。Kei.I

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薮「Aが狙いとなると…」






考え込んだ様子の薮宏太。









雄也「護衛が必要だね。」


薮「あぁ。」


大貴「今までの護衛とはメンツ変えた方がいいと思うよ。伊野ちゃんの回遊の予定がバレてたから、内部に協力者がいるかもしれない。」


薮「…それもそうだな。」









みんなが、どんどん手を回していく。








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「…ね、ねぇ、待って…」









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「…護衛なんて、大丈夫だよ…」








震える唇。








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だって、

またもし私のために誰かが傷ついたら？









次は、確実に命を落とすように

仕向けてくるかもしれない。








そんなことにでもなったら…









慧「…A。」


「…え？」


慧「いい？今回の件は、誰も悪くない。誰のせいでもない。」


「……」









慧はそう言うけど、納得できない。









「…だって…私を庇って誰かが傷つくなんて、おかしいよ…。」


慧「…それだけ、Aのことを大切に思ってるってことだよ。」


「……」


慧「ごめんなさいじゃなくて、俺だったらありがとうって言って欲しいけどなぁ。」









その言葉で、ハッとする。









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『助かった命を、愛おしむように生きるのよ。』









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昔、どこかで聞いたような声。









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「…みんな、ありがとう。」


慧「ふふ、そういうこと。」









慧が、ふんわりと笑った。









色々あったなかで

ここまで生きてきたんだ。









負けずに、最後まで生き抜いてやる。








そんな想いが湧いてきた。

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