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楽しい時間は早く過ぎる ページ6
青夢と大佐はそこそこに意気投合し、雑談に花を咲かせていた。
そんな脇でコーヒーを飲み、僕は蒼生を見つめた。蒼生は僕が見ているのに気づいていない。
それもそうだろう。蒼生はさっきからずっと、青夢に熱い視線を送り続けているのだから。ずっとそうだ。
ここまでくると確信せざるを得ない。蒼生は青夢を好いているのだ。おそらく、心の欠片なのだろう。青夢は微塵も気づいていないようだが。
そもそもこの国はパズル種別を認めていない。だから、パズルだピースだと主張することも認められていないのだ。
それこそ呪いではないか。
だから僕は、この国を変えるきっかけを作るために、潜入なんてしているのだ。
パズル種別が呪いだとしても、認められないのは筋違いだと思うから。
日が傾いてきて、おっと、と大佐が呟いた。
「楽しい時間が過ぎるのは早いですねぇ」
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作者名：九JACK | 作成日時：2019年4月21日 1時
