パズルバース 8 (ページ21)

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アイラたちのその後ページ21

「イリクさん経由でこちらに亡命してきた二人は、私が保護し、無事にゆびきりを済ませました」
「それはよかった」
ゆびきりの契約を結べば、おいそれと他のパズルがピースに手を出すことはできなくなる。これで万が一緑鵺さんが攻めてきても大丈夫になった。アイラさんがアルさんを守るだろう。
ただ、パズルはピースとの契約を反古し、新たな欠片とゆびきりを交わすこともできる。故に、ゆびきりは信頼関係がないと、悲しみを呼ぶことになる。
つまり、パズルにはピースとゆびきりをする際に責任が発生するのだ。そのピースが本当に心の欠片か、そのピースを一生をかけて守る覚悟があるか。
その辺がふらふらしているパズルや、心の欠片が複数存在するパズルにはピースも警戒しなければならない。
アイラさんなら、大丈夫だろうとは思う。アルさんと一緒に逃げることを選んだあの人なら、きっとアルさんをこれからも守っていくだろう。

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