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休暇の過ごし方 ページ20
溜め息を吐きながらも、実緋さんが話を合わせてくれる。
「大佐が缶詰になっているので、他の隊員も心配していましたよ? しばらく出撃がないのであれば、休暇を取るべきかと」
的確な指摘だ。大佐が何か言おうとしたが徹夜日数を言い当てられ、反論を封じられていた。
実緋さんの把握能力に恐れおののいたところで、僕は僕の責任を果たそう、と思った。
「どうせですから、一緒に街でも散策しませんか?」
「行きます!」
手を差し伸べると瞬時に掴まれ、僕は若干引いたが、まあ、仕方ない。
大佐は酔っていた間のことは覚えていないだろうけれど、僕は有言実行派なのだ。街の散策くらいならいいだろう。
と、呑気に考えたところで、頭がくらりとする。
忘れていた。僕の記憶を見る能力。
大佐の記憶は他の人より情報量が膨大で──
受け止めきれなかった僕は、倒れた。
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年4月17日 22時