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ちょっとした苦情 ページ19
「……鈍器のようなもので頭を殴り、脳震盪で気絶させる。
紫淋さん、あなたは大佐を殺すおつもりですか?」
はいともいいえとも安易には言えない。
大佐の暗殺任務があるのだが、それを実緋さんに教えるわけにはいかない。譬、パズル種別に理解があるのだとしても、実緋さんはやはり敵なのだから。
ええと、と僕が言い淀んでいると、がばっと大佐が起き上がった。先程のこともあり、思わず身構えてしまう。
大佐はすぐに頭を抱えて踞った。
「いたた……ここは……僕は一体」
「ここは救護室です。大佐が倒れたらしいので、ベッドに運びました」
そこまでは誤魔化して説明してくれた実緋さんだが、後は自分でやれ、と目で語られた。
僕は曖昧に笑いながら、大佐にこてんと首を傾げてみせた。
「過労じゃないですかね。突然倒れたのでびっくりしましたよ」
パズル種別の説明をするわけにもいかず、結局誤魔化すことにした。
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年4月17日 22時