今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:8,280 hit
小|中|大
タルデス社の権威 ページ27
そんなわけでタルデス夫妻は特にパズル種別に関する理解が深い。彼らのおかげでタルデス社の社員もパズル種別への理解を持ってくれている。
故に、国のバックにつくほどの家から匿うのには最適な伝なのだ。
「ルチルさん、早速なのですが、この二人を国外に逃がしたいのです。どうも心の欠片らしく」
「なるほど、心の欠片の契約はこの国では禁じられていますものね。いいですよ」
あまりの安請け合いにアルさんは顎が落ちそうになっている。
「え、本当に大丈夫なんですか……」
不安がるアルさんにルチルさんは淑やかに微笑む。
「はい。我が社はこの国に支部を置かせていただいておりますが、この国の戦争……つまり宗教戦争には不干渉を貫いておりますので。といっても、宗教戦争とは名ばかり。教会の意見など全く反映されていないので、聞くだけで笑えてきます。
それに」
我々を敵に回すことは世界を敵に回すことですよ、とルチルさんは穏やかに怖いことを言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:九JACK | 作成日時:2019年3月24日 13時