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厄介な御曹司 ページ24
しかし、僕の記憶する限りではその緑鵺という人物はかなりのビッグネームだ。確か、軍を支援している家ではなかっただろうか。
因果なものだ。家ぐるみでパズルを否定している者が、パズル種別に囚われるとは。
と、感傷に浸っている場合でもない。単に国境を越えるだけなら話は楽だったのだが、国を支えるビッグネームにバレないようにという条件が出ると途端に話は難しくなる。ここは国境の街だが、記録に二人の名前を残せば、国境を管理している国伝で緑鵺さんにバレるだろう。
となれば採るべき手法は二つしか残されていない。
一つ、バレないように国境を越える手段を考える。つまり亡命だ。ただ、亡命は出国後の保障が心許ない。
となったら確実なのはもう一つだろう。
「ついてきてください」
もう一つの手段──それは、国境を越えたことがバレても手を出せないようにする、という手法だ。
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作者名:九JACK | 作成日時:2019年3月24日 13時