今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,277 hit
小｜中｜大
複雑な関係 ページ22
藍色の髪の女性はアルさん、赤髪の男性はアイラさんというらしい。
状況は主にアルさんが説明してくれた。
「私たちはパズル性否定過激派のこの国の中で生きてきましたが、比較的パズル性に理解のある一族の出です。
故に、この国の牧師さまがあちらの国の牧師さまと密やかに交流を計り、時には自分たちのパズル性について教えていただいておりました。
私はピースで、アイはパズルです。……二人でこうして国境まできたのは私たちが心の欠片として結ばれることを望んでいるから……というのもありますが」
きゅ、と手を握りしめ、次の一言に詰まるアルさんを察して、アイラさんが言葉を継いだ。
「アルはある男に執着されている。そいつは否定過激派の家に生まれた御曹司だ。そしてアルを好いている。俺たちはそいつから逃げなければならないんだ。そいつに見つからないように」
なるほど、厄介だ。
もしかしたら、パズル性によくある、三角関係かもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九JACK | 作成日時：2019年3月24日 13時
