合わない2人 (ページ48)

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「...聞こえてたんだ。」

『で、Aはどう思ってるのハンビンの事。』

友達だよと答えようとした時、

『いや、まって聞きたくない。』

『ごめん。俺から聞いたのに自分勝手で、』

「私、ハンビンくんのこと好きじゃないよ」

驚いているのか安心しているのかその丁度中間のような表情でこちらを見ているハオ。

「私は.....」

そう言いかけた瞬間、

「え！？大丈夫？」

声のする方を見ると誰かが倒れていた。

『...ユジン！』

「...知り合い、？」

ハオはゆじん？君という子の元に駆け寄って
おんぶして保健室へと向かっていった。

1人になった私に突然恥ずかしさが襲いかかってきた。
今、ハオに告白しようとしていたからだ。
どうせ傷つくだけなのに

それでも好きだって言ってしまいそうになったのはハオのせいだ。

何かと私を助けてくれるし、さっきなんて好きじゃないという私の言葉を聞いて安心した表情を浮かべていた。こんなの期待しちゃうじゃん。

ぐるぐると色々な考えが私の頭を巡る。
諦めようと思っても諦められないのは、全部、ぜんぶハオのせい。好きになる予定じゃなかったのにいつの間にか好きになってしまったのもハオのせいだ。

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