合わない2人 (ページ39)

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本屋の中に入ると外とは違う落ち着いて静かな空間が広がる。
これが私は好きなのだ。

「付き合わせちゃってごめんねつまらなくない？」

「全然！むしろ楽しいよ」

ハンビンくんは聖人だ。この人に欠点は多分無い。

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「本当にありがとうね！お礼にアイスでも奢るよ」

「僕が勝手に付いてきたのに...いいの？」

前ハオと一緒に食べたアイス。

「はい。どうぞ」

「ありがとう〜前ここでAちゃん初めて見たの懐かしいな」

もう１ヶ月ちょっと前の事だ。もうそんなに時間が経ったんだ。

前よりも溶けるスピードが早くなっているアイスに驚きながらも、垂れないように素早く食べる。

ふと横をみるとハンビンくんと目が合う。
あっと驚いたような顔をみせて笑う。
これが友達ってものなのかなと少し嬉しくなる。

「ねぇ」

「ハンビンくんこれからも友達で居てくれる？私って友達居なくてさ、」

「当たり前じゃんか〜」

一瞬表情が曇った気がしたけど気にしないことにした。
友達は疑うものじゃないから。

「そろそろ帰ろっか。家まで送ろうか？」

「ううん。大丈夫！また明日。」

ずっとやってみたかった、友達と放課後を過ごす事ができて楽しかった。ハオもこんな感じであの子達と遊んでるのかな。

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