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「……ヒノエ、油断大敵だよぉ。実はマサマサ宛てに頼まれたりするの三回目だしぃ。」
「……。」
「まぁ…そんなに焦らなくたっていいと思うよぉ。どうせ今告白した所で玉砕するだけだしぃ」
「…んー、私なりに頑張るわ。」
「なにその気の抜けた返事?真剣に応援してるマナブが空振りしてるじゃーん」
「………なんでここに」
「俺ったらヒノエの愛の追跡者だったりするからさー」
「要するにストーカーってことぉ?」
「違うって、愛の追跡者!」
「うわ、ちょう必死。とても気持ち悪いです。」
「悪寒が走るねぇ。」
「二人してやめろって、俺傷つくー。」
傷つくー。と棒読みで言葉を返す
今日もいつもどおりにヘラヘラ顔のミズシマ
相変わらず何を考えているか分からない
「ねぇーもう、マサムネくんはヒノエの”アノコト”知ってるの?」
「言わずとも絆で感じとってるわよ。」
「…ふぅん、その様子じゃ…話したんだ?」
「そっすねー」
「あぁーあ、アッチじゃ《アイ》の正体知ってるの俺だけだったのになぁ。」
「…アイ?誰それぇ。」
「……私の源氏名。」
「源氏名ってアレのことぉ?夜仕事で使う仮の名前みたいなやつ?」
「うん。」
「随分ラブリーな名前だねぇ。」
「わ、私が決めたんじゃないもん。」
ムッと拗ねるように眉をしかめるヒノエ
マナブはごめんねーと軽い謝罪で済ます
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作者名:しー汰 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/payapaya31/
作成日時:2013年11月30日 20時