Kiばかりの妄想小話

K.嘘つきみっくん -2 ページ7

「眠い…」



「起こしたんだから責任とってよ〜」

「ぅ…ごめんなさいすいませんでした。
　…明日、な？」





「むうぅ〜」






いや、ほんと俺が悪いんですけど

まだ眠いんだよ…。






諦め悪く(お互い様か)

脚を手でスリスリ撫でられるん…だけど



ごめん

眠気が勝ってそういう反応ができない…。







「きたやま〜？」


「……。(寝よう)」


「む。」






…。






諦めてくれただろうか


はー、と後ろで溜息が聞こえて静かになる。






「…明日って嘘だろ。どうせ俺となんて…(ｲｼﾞｲｼﾞ」

「嘘じゃねーよ！ちょ、背中やめろくすぐったい」



「北山のうそつき」

「はぁ？嘘なんかつかねーっての」






背中を指でぐりぐりされる刺激に耐えられず

仕方なくもう少しだけ相手しようと向き直ると


満面の笑顔で頭を撫でられる。




…なに？







「北山、俺よりちっこいね？」

「…なんだよ(怒)」




「寝起きでも170すら越えないじゃん！

　北山くんのうーそーつーきー！」


「ううぅうっせー！嘘とかそういうんじゃなくて…」





「んふふ、嘘つきの北山くん♪

　ホントは色々したくて起こしたんでしょー？」




かわいい笑顔で、よしよしと頭を撫でられる。







いやホントに違うんだけど。





も、目も覚めちゃったし、……いっか


だってそんなﾆｺﾆｺした藤ヶ谷見たら

俺だってキュンキュンしちゃうわけだよ。






でも



今は同じ枕に並んでる頭、
撫でられ続けるのは気に食わない。


足を動かしたら、
爪先が藤ヶ谷の脛にあたるのも腹立つ。






そのまま膝裏に回して、こちらへ引っ張る。





寒いから冷たいだろ？

とっとと暖めろ。








「はぁ……もーお前きらい。だいっきらい」



「知ってる♡」








(fin)

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