Kiばかりの妄想小話

F.わたさない -1 ページ44

♡ﾘｸｴｽﾄ:兄組仲良し話

■FxKﾒｲﾝ 兄組 ほのぼの
───

出掛けた先でお洒落な小物を見つけて
つい二つ買っちゃったから

ワタにあげるためにお家に来ました。



「太輔どしたの？」


「えへ、来ちゃった♡ おじゃましまー……」


「んぁー、藤ヶ谷だ」



奥から顔を覗かせたのはまさかの北山で



またまたまさか

ワタに似た雰囲気の子どもを抱いている。



「北山……よぉ、三日ぶり……？」

「ん？なんだよ改まって？」




俺と話ながらも手元を愛しそうに眺め

軽く腕を揺すって機嫌をとっている




「うぅ……二人とも水くさいじゃん
　そんな、子どもまで……

　俺、何も……知らなかったのにぃ！」




喋ってる内にどんどん感情が乗ってきて

涙出そうになるし、


思ったより声も大きくなってしまった。




だって！


ワタ何も言ってくれなかったのに！！




北山とは俺ら共にそういう関係だけど



黙って……こんな……


俺、泣きそう





「びえぇぇぇん！！」



「アホヶ谷！お前のせいで泣いちゃっただろ！」

「太輔……さすがにちょっと、何言ってるのか……」




「二人でお子さんとお幸せにっ！！」




「んなわけねーだろ！」

「馬鹿！兄ちゃんの子どもだよ」


「……そう、なの？？」




ﾋﾞｬｰﾋﾞｬｰ泣いてる子を覗きこむ




それもそうか、新生児じゃあるまい

数年隠せるわけがない





そ、それに、産ませるなら俺だから。

少なくとも第一子は譲れない……！





「おーい。太輔、何か色々間違ってるからね？」

「ぅあ゛ー！泣き止まない〜！！」





北山がゆさゆさと機嫌を取ろうとしているが
腕の中の子の様子は変わらない




「ミツ、いつものアレやって」

「っぐ！……や、やだよ藤ヶ谷もいるし」

「いつもの？？」



「ミツよく見てくれるから……鉄板があるんだよ」

「嫌だって！」





「ええぇぇぇん！！！」





「みつぅ、頼むよ」

「くそっ！……藤ヶ谷、笑うなよ……」



「え？え？？」






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