2.好きな人の好きな人 -3 ページ27
「…なんだよ？」
後ろ手に扉を閉めながら
楽屋に戻ってきたミツ。
変なの、広い楽屋のこの角だけに４人。
「いい加減あきらめろよ」
俺がガヤさんにお願いしちゃったから
もしかして、今、断っちゃうつもり…？！
こんな速攻だなんて思わないじゃん。
みつ、ごめん。
泣かせちゃうかも。
そしたら俺、ごはんおごるから、その席で…。
「……え、と。藤ヶ谷、その話また今度じゃ、」
「好きだ。
…いや、もっとずっと……。
俺と付き合えよ」
ﾁｮｺﾁｮｺ寄ってきていたミツの手を思い切り引いて
ガヤさんは、ミツを、
その腕の中に閉じ込めてしまった。
…。
……え？
な、なんだよぉ
…ガヤさん、人が悪すぎるんじゃない？
本当はいつでも幸せにできたのに
俺が言うまで、そうしないなんて。
背中、痛いんだよ。泣きそう。
でもいいんだ。
ミツが笑っててくれるなら。
だって俺、バカな弟だもん。
…。
室内に沈黙。
ミツは、嬉しさに泣いたりしてないかな。
そしたら目いっぱい茶化して笑わせちゃおう。
「…お前、どしたの？」
姿勢そのままでミツから発せられた言葉は
俺の想像していたどの種類とも異なり
なんか、冷たい。
「…どうもしてねーよ。ただ、俺は、」
「離せよ。…二階堂、変な目で見てんじゃねーか」
…え？
いや、違う。
別に二人が抱き合ってたって俺は納得はする。
わかんないの、そこじゃない
「気分悪ぃ、帰るわ。
…あ、ニカ、飯でも行くか？」
ガヤさんの体越しにひょいと顔を出したミツは、
俺の良く知るミツだった。
くしゃくしゃの笑顔に優しい声色。
……はずなのに
怒ってる？なんで？？
こわい、と思ってしまった。
「え？！…ご、ごめん！…今日、はいしゃあった…」
「そっか。早く治せよ〜？
んじゃ、横尾さんも、お疲れ様〜」
「……おつかれー」
ミツの腕が、ガヤさんの胸元を押すと
そう力が入っていたように見えないけれど
ガヤさんがふらりと２〜３歩後ろへよろけ
心配する素振りすらなく
ミツは手をひらひら振りながら楽屋を去っていった。
.
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まほまま(プロフ) - ぱやさん、初めて(*´艸｀)申し訳ありません。毎回楽しませていただいております。しょうこりもなく、申し訳ありません。 (2018年4月14日 1時) (
レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - akiさん» ありがとうございます〜。みっくんが待ち時間で寝てる間、少し不安になりながら必死に考えてるガヤさん。…だったのにしょーもない答え出されて安心したやらご立腹やら…。この作品中のみっくんにはわかりにくいけど、本当はかなり甘かったりしたらよし！ (2016年2月25日 1時) (レス) id: 3a9ab8d3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - さっPさん» こんばんは。いつもコメント感謝しております。おかげさまで思ったよりあっさり50攻略できました♪猫の意味合いが違うけどお互い立派(？)なにゃんこな藤北！ガヤさんの態度がコロコロ変わって、それでもたのしんでるみっくん妄想中。リアル猫の下僕のような(笑) (2016年2月25日 0時) (レス) id: 3a9ab8d3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - kouseiさん» はじめまして、コメントありがとうございます♪玉北のぽやぽや感と横北の双方が少し緩くなる感じが好きです(笑)最新の作品的なツンツンに見せてるガヤさんが好きなので、よければまた別の作品でも見てやってください('ω'* (2016年2月25日 0時) (レス) id: 3a9ab8d3c7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 50ページお疲れ様です！最後の作品大好きです。２秒ってみっくんは言ってるけど、悩んでたってことは真面目に記念日的なの考えてたんですよねｗ猫っぽいガヤさんにネコだと言われるみっくんｗｗちょっと何してるのか詳細にお願いしますｗ (2016年2月23日 9時) (レス) id: 8d8800b2df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱや
| 作成日時：2015年11月18日 22時
