主、男性恐怖症なんだって

6話 ページ7

鶴丸side





鶴丸「いやあのな！言い訳をさせてくれ！」


和泉守「言い訳だと認めてても聞かねえぞ」


鶴丸「俺だって主に怖がられない為にやったんだ！山姥切の真似をすれば彼女も俺のことが怖くないだろうって！思ったんだ！！」





縄でぐるぐるに縛られ、正座の俺。


主は執務室で乱と秋田と加州に慰められてる。
この本丸で主の信頼度が高い三振り、らしい。





堀川「被害者はもちろん主なんですけど、第二の被害者の兄弟をどうしてくれるんですか」


山姥切「…嫌われた…嫌われた…俺が写しだから…」


((可哀想すぎる))





みんなの目が冷たい。鬼の形相。


大きなバスタオルをかぶってブツブツと呟き続ける山姥切には本当に悪いことをしたと思う。うん。とても反省してる。





堀川「風呂から上がると自分の愛用している物が無くなってて…」


燭台切「探していると主から山姥切さんが、と泣かれ…」


和泉守「戦場から持ち帰った初めての刀として積み重ねてきた信頼をぶち壊された、と」


山姥切「……きら…われ…た…………」


鶴丸「誠に申し訳ないっ！！」





正座から上体を倒して額を床に打ちつけて謝る。
山姥切は力無く首を振った。


「写しの運命なんだ…」と言う山姥切を見ると改めて今回のいたずらの影響のデカさに慄く。


すると、





加州「山姥切！主が呼んでるー！」


「「！！？」」


山姥切「………折られるの、か……」


加州「そんなわけないじゃん！…本物の山姥切を見て安心したいんだってさ」


山姥切「！……分かった、行く…！」





いそいそと立ち上がり、山姥切は加州の後を追っていった。


主から山姥切に会いたいと言ったのなら、まあ彼に関しては問題ないだろう。


問題は俺だ。今後の俺だ。





鶴丸「俺はこれからどうなるかなぁ…倶利坊」


倶利「……誰よりも嫌がられるだけだろ」


鶴丸「最悪じゃないか」


倶利「お前がやったことだ」





正論過ぎる。


罰として長谷部から1週間畑仕事を言い渡され、縄は解かれた。


これまでのいたずらで1番反省する日となった。

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