37話 ページ38
No side
「なんと…！もしや貴様…！！」
鶴丸「アンタの刀なら全て戦線崩壊させた。残すはアンタだけだ」
「チッ…！あの使えないクズ共め…！！」
吐き捨てるように叫ぶ敵の審神者
刀剣男士をクズ呼ばわりしたことに皆が絶句した。
「付喪神だろうがなんだろうがお前たちは所詮は刀！
審神者がいなければ何も出来ないガラクタだろうが！！
ガラクタの分際で何を偉そうに言っ」
『それは違います』
叫ぶわけでもなく、彼女の声が戦場に響いた。
凛としたその声はその場の者の動きを止め、
幾つもの傷を負うも美しい審神者を見つめる。
『ガラクタなんかじゃありません。
人間でなくても、神様であっても…
………男の人の、姿を…していても。
彼らは私にとって…
……心から大切な、存在です』
ズキズキと痛む足に力を込め、ゆっくりと立ち上がる。
着物に突き刺さった小刀は抜けず、ビリビリと着物が破ける。
彼女はそんなことには見向きもせず、馬に乗る男を目も逸らさずに正面からただただ見つめた。
『あなたは自分が何をしているのか分かっているのですか？あなたが今までしてきた事の重みを分かっているのですか？』
「黙れ黙れぇ！！お前に何が分かる！！私の何が分かる！！」
『あなたの纏う霊力が全てを語っているのです。あなたがどれだけ上手く隠そうとも、私には誤魔化せません』
静かに、それでいて力強く彼女は語る。
その声音に怒りが含まれているのを刀剣たちはうっすらと感じた。
『この際、手紙のお返事を申し上げましょう。
あなたのような方とはお付き合いも結婚もしたくありません。
…もっと言うと顔を見たくもありません。
今後、手紙も二度と送らないでください』
「………このクソアマがぁ！！！！」
激怒した男が薙刀を審神者に向けて振り下ろす
だがしかしそれ以前に、
鶴丸「…まったく、こりゃ薬研の言う通りだな。
……惚れるぜ主」
鶴丸に斬られ、馬から男はドサリと落ちた。
勝負がつき、山にまた元の静寂が戻りかけていた。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月19日 12時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - れもねーどさん» ありがとうございます、とても嬉しいですっ！！続編を読んでの全体の感想などいただけると更に嬉しいです！続編もよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年5月26日 23時) (レス) id: 855b0898b1 (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど - めっさ面白かったです！思わず一気読みしてしまいました…。これから続編読んできます！ (2019年5月25日 20時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - お、面白過ぎです！面白過ぎて一気に読んじゃいました！続編も見ますね！ (2018年1月26日 22時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
ぱや(プロフ) - 栗鼠さん» わあぁぁぁ！いやもうそのお言葉がなんていうかめちゃめちゃ嬉しいです…！ありがとうございます、頑張ります！ (2017年11月24日 20時) (レス) id: ab4af77f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱや
| 作成日時：2017年10月20日 20時
