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7日目 ページ27

三輪side





なぜかAに声をかけると出水が返事をした。


疲れているのだろうか。





三輪「東京防衛任務最終報告会議の時間は明日の17時からだそうだ」


貴方「了解、連絡ありがと」





Aは微笑み、返事をした。


その隣でムッとする出水を見て、こいつは確かAのことが好きだったはずだと思い出した。




他人の色恋沙汰なんて今まであくまで他人事だったのに、



なぜここまで胸が騒つく?



なぜここまで快く思わない?





三輪「出水とこれから予定があるのか?」


貴方「んー、久しぶりにランク戦やってそのあとご飯でも行く?って話をしてたところ」





…また、だ。


Aが他の男と2人きりでどこかに行く、何かをするというのがたまらなく嫌だ。





出水「そゆこと!じゃあまたな!」





もやもやした気持ちと共に残され、2人は肩を並べて個人ランク戦ブースに向かった。


後ろから誰かが来た気配がし、振り返ってみると陽介が頭の後ろで腕を組みながら歩いてきていた。





米屋 (あーらら、弾バカが頑張った感じか〜?)


三輪「…陽介。……少し、聞いてもいいか?」


米屋「おん?」





A、とはさすがに言わなかったが最近の自分の気持ちの変化をポツポツと話してみる。


陽介は「あー」と頷きながら話を聞いてくれた。





三輪「……ってことなんだが…」


米屋「秀次はそれが何なのかわかんないってわけ?」


三輪「分かったら苦労しない」


米屋「いやー、分かっても苦労すると思うけどなー」





陽介は笑いながらそう言った。


正体が分かれば手の打ちようがあるだろう。


そう答えると陽介はピンと人差し指を立て、驚くようなことを言った。







米屋「それ、恋じゃね?」







言われた言葉の意味が咄嗟に理解出来なかった。





三輪「……本気か?」


米屋「本気で悩んでる奴にしょうもない冗談言うほどオレはバカじゃねーよ」


三輪「そうだな、悪い。それは分かってるんだ」





そう、分かっている。
陽介はそういう類いのバカじゃない。


テストの点数が悪いだけだ。それはそれで困るが。






三輪 (……そうか…この気持ちが………









……好き、なのか…)






俺はどうやら、Aに恋をしたらしい。

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弓月有無%(プロフ) - 久しぶりに拝読させて頂きました。やっぱり迚も面白くてオチも良かったです!!他作品も読ませて頂こうと思い作品一覧覗いたら知ってる作品ばっかりで吃驚しました…クロスオーバーはあんまり見ないのですがこの物語は凄く楽しかったです!是からも応援しております!! (2月4日 3時) (レス) @page41 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしながら悶えながら読みました、秀次オチ最高でした!! (2021年7月9日 19時) (レス) id: 28994e3d52 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 最高かよ。 (2020年2月3日 11時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
soft - コメ返信してくださっていたのに返信するのが遅くなって申し訳ありません。最近親にパソコンを禁止されてしまいまして…。二宮さんと新しい作品楽しみにしています!!。あ、でも二宮さんのほうは出来たらで全然大丈夫です。これからも頑張ってください、応援してます!!。 (2017年8月30日 10時) (レス) id: b066e3c112 (このIDを非表示/違反報告)
月下*妖狐(プロフ) - ぱやさん» 了解です!有難うございます!! (2017年8月19日 23時) (レス) id: b3656ffd00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱや | 作成日時:2017年5月13日 22時

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