転校生は加古隊のオカン (ページ20)

今日:15 hit、昨日:20 hit、合計:513,222 hit

Story 18 ページ20

夜久side

夜久「黒尾に続いてお前らまで！！なんっかやるとは思ったけど！！」

昼休み、研磨から簡潔なLINEが来た。

ケンマ欅沢さんのとこに虎とリエーフ来た

夜久衛輔すぐ行く

研磨が止めてくれたらいいが、どういうわけかこういう役割は全部俺に回ってくる。

ますます引退した後の後輩たちが心配なんだが…

夜久「ほんとごめんな、欅沢さん」

貴方「あ、いえ…」

困ったように微笑む彼女

そんな欅沢さんのニュースが流れたのが一昨日だが、確かにあれはいろいろとインパクトのあるニュースだった。

灰羽「だって！！同じ学校にボーダーの人が！！いるんですよ！！？」

夜久「それがどうした！」

いや俺もすげーびっくりしたけどな！？

欅沢さん！？ボーダー！？ええっ！！？みたいな！

灰羽「夜久さんちゃんと見ました！？欅沢さんが近界民倒すとこ！」

夜久「ああ、見た」

灰羽「ウルトラマンみたいでしたよ！？」

夜久「ウルトラマンは刀振り回さねぇよ！」

そのへんのアクション映画よりも迫力があった。

実際に近界民を相手にして戦っているわけだから本物なんだ、って思うと別世界のような気さえする。

灰羽「近界民ってどれくらい大きいんですかっ？」

貴方「えっ、ああ！ね、近界民によるかな！」

灰羽「でもあの映像的にはかなりデカかっ…」

夜久「もうこれまでに黒尾でかなり迷惑かけてんだ。ほら、もう帰んぞ！」

リエーフと山本の襟首を掴み、ズルズルと引きずる。

暴れるリエーフの腰を蹴ると大人しくなった。

灰羽「サインもらってなぁーい！！」

夜久「う、る、せ、え」

灰羽「夜久さんのケチィー」

夜久「なんか言ったか、お前だけレシーブ練2倍にすんぞ」

灰羽「ゴメンナサイッ！！」

黒尾のしつこいやり方は気に入らないが、実は言うと欅沢さんがマネージャーやってくれたらなぁなんて思っていた。

だからこそ…

夜久「…欅沢さんからバレー部の印象悪くなったら嫌だろ？」

灰羽「！嫌です！！」

夜久「なら迷惑かけんな」

灰羽「わかりました！！」

まともな部活で推したかったんだが、もう手遅れな気がする。←