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『そんなに気にするほどの

大きさじゃないよ』


あたしはその手をどかしつつ、

赤羽の顔を覗き込む。


『大人になれば、治るって』


カ「そういう問題じゃないよ」


どういう問題かと首を傾げる。


カ「晴ちゃん、女の子じゃん」


そう言った彼の表情が、

妙に大人っぽい気がして。


あたしが知らない表情で、

少しだけ距離を感じたのは内緒。


カ「そういえば、」


黙っているあたしの代わりに、

赤羽は続けた。


水平線を見つめて、言う。


カ「あの日も

こんな晴れた日だったね」


あたしは隣で、同じように見る。


『うん、そうだよ』


素直に、嬉しかった。


赤羽があの日…出逢った日のことを、

同じように覚えててくれて。


『あの時は、本当にありがとう』


ちょっと照れ臭かったから、

あえて君の方は見ない。


初めて言えた、感謝の言葉。


カ「俺も、ありがとう」


一体何に対して感謝を述べているのか、

それは分からなかったけど。


チラリと盗み見た赤羽の横顔が、

とても綺麗だったから。


それだけでもういいかなって、

そう思えたんだ。

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カミツレの花(プロフ) - すーさん» どうもありがとうですー (2015年6月14日 14時) (レス) id: 5332a3f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - やばい!本当に面白い。続きが気になるよ! (2015年6月14日 14時) (レス) id: 52a6931ebc (このIDを非表示/違反報告)
カミツレの花(プロフ) - すーさん» ありがとうございますっ(((o(*゚▽゚*)o))) これからも頑張って書きますー (2015年6月7日 14時) (レス) id: 5332a3f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - とても面白いです。 オリジナル感もあり楽しんでよんでます。 (2015年6月7日 12時) (レス) id: 52a6931ebc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カミツレの花 | 作成日時:2015年5月29日 18時

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