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お昼休み前、横で唸っているのは私が教育を担当する小瀧くんで。初めて私の持つお客さんとの打ち合わせに参加して議事録を作成する練習をしてもらっているのだが。ああでもない、こうでもない、と言いながら作成している。
桃「うー、難しい言葉いっぱいで分からんかった…」
『カタカナ文字多いもんね、慣れるしかないよ。私も議事録書いてるから、ちゃんと添削もするし』
桃「…名刺交換もガチガチやったし……」
『大丈夫、部長はお客さまの名刺落としたことあるらしいから、ね？初めてなんやし大丈夫よ』
まだ緊張が抜けへん〜！なんて言ってるけど、取引先のお姉様方だけでなくおじさま方も小瀧くんに甘い顔向けとったから。本人は気にしてるんだろうけど、ぎこちない名刺交換と、一生懸命単語をメモしたり、パソコンで議事録を作る姿は刺さったらしい。このお客さまなら小瀧くんに引き継いでもいいかもな。付き合いも長いし。
桃「この単語調べたけどなんかちゃう気がして、これってこの意味で言うてたのであってます？」
『あー、ちょっと違うかも……業務的に……』
小瀧くんの質問に答えたりしてればお昼の時間になったようで、「お2人さん、仕事熱心なのはええけどお昼やで」と弁当を持った照史に声をかけられる。あの子はいつも通り同期の子と食べているらしい。…というか、あの子の同期が一緒に食べたがってるらしい、と照史から伝えられた。3人でいつものフリースペースに移動する。
桃「俺もお弁当作ろうかな〜」
『慣れれば楽よ、コンビニで買うより安いし、何より自分の好きなもん詰められるし』
橙「今は冷凍食品も立派やしな、そこからやってみるのもありちゃう？」
桃「作ってくれる人がおったらええのに…」
『誰かしらおるんちゃう？なあ？』
橙「せやなあ、小瀧モテそうやし」
桃「ええ、でもやっぱ彼女に作ってほしいやないですか！」
あー、彼女ほしい！なんて呟いてるのをみて心臓が跳ねる。そっか、普通彼女に作ってほしいもんなのか。そんな貴重なお弁当をついでとかいう理由で藤井くんに作ってしまっている。…はて、いいのだろうか。なんて思ってれば、中身のないお弁当箱が藤井くんから送られてくる。
藤井ごちそうさまでした
藤井美味しかったです!
Aよかった!
この連絡をみて、まだしばらくは作らせてもらおうかな。藤井くんに断られるまでは、とぼんやり考えた。
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和花(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてました！また、他の作品できましたら読みに来ますね♡ (2023年3月1日 10時) (
レス) @page33 id: a2603959e4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - とても面白くてお気に入りになりました！ふわふわ流星くんかわいい！(◍•ᴗ•◍) (2023年2月28日 23時) (レス) @page33 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(笑) | 作成日時：2023年1月17日 12時
