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「なんで先生がここにいるんですか」
「どこいくんですか」
智「お前、質問ばっかだな」
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頭の中を駆け巡るのは
なんで どうして とかの疑問符ばかり。
だって、理由もないのに先生と一緒なんて信じられないんだもん。
そもそも相葉くんは一体何をしてるんだか。
感謝するような、そうでもないような。
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先生は人目をはばからず ずんずん前に進む。
手のひらっていうちっぽけな繋がりだけで
わたしは先生についていくことができる。
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智「相葉なんかの誘いなんて
ニッコリ笑って、嫌です、結構です
ってスルーしときゃいいのー」
「はあーい」
智「やってみ」
「嫌です、結構です」
わざと語尾にハートマークを付けてみたら
先生は、軽く笑った。
この笑顔が見たかった。
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智「あ、もしもし
…相葉。お前騙すなんていい度胸してんなあ。笑」
先生の電話が不意になって
少し不機嫌そうな声が新鮮で少しうれしいような。
智「はあ？笑
今からくるの？まじか」
わたしの方をちらっと伺って
あーあって口パクしてきた。
残念そうに見える先生の顔は
わたしが都合よく解釈してるだけなのかな？
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智「俺のせっかくの休日潰したんだからな
覚えとけよ」
先生がふざけて怒って電話は切れた。
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電話が切れる頃には
人通りの多い通りまで出ていて
つないでいた手がするりとほどけた。
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智「相葉くん、寝坊したらしいよ」
「…へえー」
智「相葉、邪魔だなーとか思ってるでしょ」
「…いーえー」
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離れた手のひらが わたしの心のもやもやを作り出す。
少し不機嫌なふりをして先生を困らせてみたくなって
視線をそっぽに投げだして、ショーウィンドーを見つめながら歩く。
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「…あ」
サーモンピンク。
ピンクなのに子供っぽくない魔法の色。
その色のワンピースを着るトルソーを見つけて思わず足が止まる。
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智「目がハートマークになってる」
バカだ。そんなのはずっと前からなのに。
智「お子様にこれは似合うか？」
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そんな意地悪なことを言ったって
先生はちゃっかりわたしの左手首を掴んで
お店の中へと連れ込んだ。
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ぱとら(プロフ) - *はる*さん» *はる*さん！嬉しいお言葉ありがとうございます（*^_^*）すごく励みになりました！今後もどうぞよろしくお願いします。 (2014年9月22日 23時) (
レス) id: aaa596c832 (このIDを非表示/違反報告)
*はる*(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！ 今まで読んだ小説で一番ドキドキしちゃってるかも…笑 次どうなるかめっちゃ楽しみです！！ (2014年9月19日 18時) (レス) id: cc4d38641b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱとら | 作成日時：2014年8月7日 18時
