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おでこは熱を帯びて
息は肩でするくらい荒くてかなりしんどそう。
「…なんでこんなになるまで我慢してたの？」
怖くて辛くて手が震えるけど
二宮さんのポケットから鍵を探し出して
心の中でごめんなさいと呟いて部屋の中に入った。
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ゲーム機、空の缶ビール、細身のスーツ。
男の部屋は初めてでなにもかもが珍しく思える。
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二宮さんをベットまでおんぶして運んだけどわたしより軽そうで苦笑いして
キッチンへ向かう。
「…冷蔵庫、卵と玉ねぎとヨーグルト
あとタッパーのハンバーグ…
ポカリもある！よっしゃ！」
ちらりと彼を見ると苦しそうな顔で息をしていて、助けなきゃって気を強くさせられた。
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「二宮さん、わたしに任せて」
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冷えピタをビタン！と貼ったら
ふるっと二宮さんの体が震えた。
起きてたら怒られるな、こりゃ。
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さっきまで二宮さんが持ってた薬局の袋に入ってた
黄色の薬を飲ませるとき
二宮さんは虚ろな目をしていた。
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和也「…Aちゃ、ん？」
「わたしが！守るから！大丈夫だから！」
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ふふ、と力なく笑って
再び眠りにつく彼は
まつげが長くて白くて男の人のくせに華奢で
ものすごく弱っちい。
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まん丸の手のひらが何かを探してて
そっと手を重ねると
ぎゅっと握り締められた。
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わたしはただ、大野先生の大きな手が頭に浮かんで
苦しくなってるだけで。
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想いが交差する前触れなんて
きっと誰も知らなかったはずよ。
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ぱとら(プロフ) - *はる*さん» *はる*さん！嬉しいお言葉ありがとうございます（*^_^*）すごく励みになりました！今後もどうぞよろしくお願いします。 (2014年9月22日 23時) (
レス) id: aaa596c832 (このIDを非表示/違反報告)
*はる*(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！ 今まで読んだ小説で一番ドキドキしちゃってるかも…笑 次どうなるかめっちゃ楽しみです！！ (2014年9月19日 18時) (レス) id: cc4d38641b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱとら | 作成日時：2014年8月7日 18時
