Codependence...【灰谷蘭】 (ページ6)

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　適当にうーん、と注文を悩んでるうちに蘭が来て、私の肩に顔を置く。今の時期の新作は好きじゃなくてなぁ、とメニューを見てこれでいっか、て店員さんに注文する。

「ダークモカチップフラペチーノの…」
「はい、」
「蘭は？」

　同じの、と言って前と同じように先に席についた。やっぱり変わらないな、て思いながら会計済まして飲み物が渡されるのを待つ。すると、あの店員さんがまた話しかけてきた。

「久しぶりですね」
「最近彼氏できて行きずらかったんですよね〜」
「あ、そういうことだったんですね〜」

　まあ、まだ付き合ってるけど。そこまで話すほど仲良くもないから愛想笑いを浮かべておく。お待たせ致しました〜、と形のいい笑顔を浮かべながら2つ飲み物を私に差し出す。それを受け取って、蘭の方へと向かった。

「ん、」
「あんがとー」

　蘭の分を渡して向かいに座って私も飲もうとして、描かれたイラストが目に入って、あ、と声に出す。すると、蘭がちゅう、とストローを咥えながら私の方を見てハテナを浮かべている。

「こっち、蘭のぽかったわ」

　うさぎの絵と番号が書いてあった。多分あの店員さんだろう。まさか私なんてことはあるはずがないから、蘭にそれを見せれば、ふーん、と言って自分が持ってる方をそのまま飲んで私の持っているものから目を逸らした。
　脈ナシってことね。あの店員さんには悪いけどこのフラペチーノの私が美味しく頂いちゃおう。

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