1,Sündenfall ページ1
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灰谷兄弟と幼馴染
蘭と同じクラス
同じタワマンに住んでるご近所さん
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私は六本木ではかなり有名な灰谷兄弟と幼馴染。特に兄のほうの蘭とは2人の兄弟仲には到底歯が立たないけど、結構仲がいい。
わかりやすく言えば、友達以上恋人未満。肉体関係は何も無い。
「怪我してんの珍しいね」
「丁度竜胆がいない時に不意打ち一発喰らったからなぁ。ん、」
蘭がそう言うならそうなんだろう。蘭喧嘩強いし、年少入ってたし、かなり狂気的だし蘭に不意打ちをしたどこぞのおバカさんは今頃生死をさまよってるんだろうなぁ。
少し皮膚が切れた額はそんなに傷は深くないから血もほとんど止まっていた。綺麗なタオルを濡らして、傷口を拭いて手当てをしてあげる。タレ目がずーっと私の手を追い掛ける。
「ほい、でけた」
「あんがと〜」
私たちは家が近いからよく蘭が家に転がり込んでくる。私は母子家庭だけど、お母さんがそこそこ著名な女優でこの生活が出来ているけど、家にほとんどいることは無い。お金だけ置いていつも自分でご飯をどうにかする感じ。
「着替えてたけどA出掛けんの?」
「うん、今日の晩御飯の食材とスタバの新作の飲みに」
「俺もスタバ行く〜」
「それ奢ってってことでしょ」
「あたりめーだろ♡」
まあいいんだけど。お母さんいつも2週間以上の食材買うぐらいのお金置いて行くから、蘭一人分奢るくらい大して変わらない。あと幼馴染に甘いな、ていう私の弱みもある。
「竜胆は?」
「クラスの奴に無理矢理遊びに連れていかれた」
「それは南無三だ」
この灰谷兄弟は私が見てきた兄弟のなかで特に仲がいい。多分寝るベットも同じなんじゃないかなあ、大体蘭の隣には無愛想な表情をした竜胆がいる。超弟属性だから、私も弟て感じで可愛いなぁ、て思ってたりもする。
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作者名:パチンカスヱ | 作成日時:2021年11月14日 1時