失敗作【文スト】

失敗を4つ ページ5

太宰side

名前を聞いた途端彼女は固まってしまった
何か困っているようだが…

真逆…うん、無いだろうな…多分

敦｢あ！もしかして僕達から言った方が良いですかね！｣

敦君が私に言った

試して見ようかな？

太｢私は太宰治だ｣

『…』

敦｢僕は中島敦です！｣

という感じでその場に居た私、敦君、国木田君、与謝野さんが自己紹介をした

彼女は私達の名前を聞いている間«よく分からない»とでも言いたそうな顔をしていた

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貴方side

太宰…治…？
そう言えば皆それぞれ呼ばれ方が違った
名前はどう呼ばれているか、と言うことなのだろうか…？

取り敢えず…嫌だけど彼の人達に呼ばれていたものでいいか




『私の名前？は失敗作です』









皆固まってしまった
これは名前とは違うのだろうか？


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敦side

『私の名前？は失敗作です』





どういうことだ…???

失敗作？

それが名前？

真逆






駄目だ…考えれば考える程分からない…


…太宰さんですら固まっている

敦｢えっ…とそれが…なま、え？｣

声を振り絞って僕は言った


『多分そうだと思います』



駄目だ…更に分からない…

太宰さんに(僕もう何も分からないです)と言う気持ちを込めて視線を送る

太宰さんは小さなため息をついてから失敗作と名乗った子に聞いた

太｢…ねぇ君、名前って何か分かってる？｣

いや太宰さんその質問はないでしょう!!

『良く分からないです』



え



敦.国.与｢｢｢嘘/ですよね？/だろう？/だよねェ？｣｣｣



太宰さんは無言で頭を抱えていた

一体この子は何なんだ…

敦｢えっと名前って言うのは生まれた時に付けられて…皆その名前で呼んだりするんだけど…｣

取り敢えず説明してみた

『嗚呼、成程、なら失敗作であってます、ずっとそう呼ばれていたので』









＿＿＿＿＿＿＿＿＿太宰さん＿＿＿任せます＿＿＿

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