キスに関するテスト問題【赤羽業】

１６ ページ19

次の日の朝。


教室に着くと、既にカルマは登校してた





『カ〜ルマ！おはよ！』





爽やかな朝が始まったばかりだというのに机に突っ伏してる奴に、声をかける





「…んーおはよ」





カルマは少しだけこちらに顔を向けて低い声を発し

すぐに顔を腕の中に埋めてしまった





『え…』





え。なんか今の素っ気なくない？？





あのですね、普段の私達ってね、


教室に登校してきたらまずは挨拶して
いつも、とりとめのない話をしてHRまでの暇な時間を過ごすんですよ




私にとっては何気ないけど、のどかで〜すごく楽しい一時なんですよ…





『ちょっと〜カルマぁ？』




カルマの肩を人差し指でつんつんと突く





『元気ないね？』



「…んなことないよ」




顔を埋めたまま篭った声が聞こえるだけ





『何でそんな素っ気ないワケ？何の嫌がらせ？

私、あんたとこれからも楽しく話したいから昨日あんなことしたんだよ？！』




私の話を聞いた赤髪はむくっと起き上がった





「…そーだったよね、ゴメン」



『ありゃ、意外と素直』




でも、顔が……ヘン？




何だろう、機嫌が悪そうというか何ていうか…
顔赤いし…





「悪い、今授業受ける気分じゃないんだよね、サボるわ」




ガタッと音を立てて椅子から立ち上がり、のらりくらりと教室を出ていった





そんな不安定な背中を見つめて
少し心配になる





１限目の社会が終わった後の休み時間



私は裏山にあるカルマのサボりスポットに向かった

１７→←１５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す