同じ事務所 ページ4
俺が一足さきにAより早くデビューした
その時のAの反応をよく覚えている
いつもの鬼の表情で、ひとこと
「絶対売れない。私より」
これを聞いた俺は、Aの顔を見て笑ってしまったのだ
だって、Aがひどく悲しい顔で泣いていたから。
「あー、珍しい顔みちゃった」
Aは、気づいていた
この事務所の練習生が、女では一人しかいないこと、女一人でデビューした前例がないこと、何年も練習生をし、やめた年上の女の人、
下を向いて涙を流しているAの頭に手を回し、抱き寄せた
正直、入学式のあの日に初めて会ってから、こんなに気の弱いAをみたのは初めてだ
「、、、、一生デビューできなかったら、どうしよう」
その言葉に、俺も傷ついた
こいつがデビューできるかどうか、悩んでいる姿を見たくないんだ、いつもの前だけを見ている姿が
いい
「Aは他の女とは違う、というか、女じゃねえから大丈夫だろ」
はぁ、というため息とともに、胸辺りを頭でど突かれる
「どこかで思ってた、もしかして、ジョングクたちと、ジミンたちと、ジンさんたちと、デビューできるんじゃないかって。同じメニューをこなして、同じご飯を食べて、きっとやっていける、そう思ってた」
でも現実はうまくいかない
「女だからって一人取り残されたのが悔しい、むかつく。絶対にデビューしてやる」
涙を拭ったAの顔があまりにも男前すぎて、きっとこいつは一人でデビューするんだろうな、と漠然と考えていた自分がいた。
俺たちが防弾少年団としてデビューした一年後
BigHitから新たな新人がデビューした
女性のソロシンガーのデビューは、初だという。
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もーちゃん(プロフ) - はじめまして！何度も読み返すくらい大好きなお話なので更新とても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年11月9日 2時) (
レス) id: d6f0a7e858 (このIDを非表示/違反報告)
sss_ao(プロフ) - ちみさん» ありがとうございます＾＾ (2019年1月29日 9時) (レス) id: 2ecaab4718 (このIDを非表示/違反報告)
ちみ - 面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年1月28日 18時) (レス) id: b31a36b684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみ | 作成日時：2019年1月27日 22時
