【はたらく細胞】理由もなく色々やる。［短編集］

クリスマス(ホワイト) ページ6

ホワイトクリスマス！
臓物近くだと低体温症かな。手先、足先は末端冷え性とかかな。
ロマンチックでありロマンのカケラもない。


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「かなり冷えているな。大丈夫か？」
『足元、滑りやすいですね。』
「そうだな。お互い気を付けるとしよう。」

危ないと手を繋ぐことを所望してくる。
万が一転んでも、体を支えてくれるので
転びそう！で止まる。


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「なぁ！雪合戦しないか！？そうすればあったまるだろ？」
『あぁ！ちべたいよ！ちょ、降参！』
「ごめん。顔に当たったな…。」

素直に謝ってくれる。
おでこ同士をこつんってやるやつをしようとして、
帽子が激突→お互い照れて何もできない


樹状細胞
「近くにおいで。この方が暖かいよ。」
『暖房強くした方が暖かいかと。』(無慈悲なマジレス)
「体の構造理解してる？」(更なるマジレス)

両者真顔でマジレスをするという異様な光景。


樹状細胞take2
「近くにおいで。この方が暖かいよ。」
『樹状さん、もう近いですよ……。』

既に抱きしめられている状態で更に……。


ヘルパーT細胞
「たとえ屋内に居ても寒いものは寒いね〜。」
『ボクの上着をどうぞ。』サッ
「良いのかい？」
『えぇ。ボクは貴方の笑顔で温まりますから。』
「………。」(ﾄｩﾝｸ…)

まさかのAさんが王子様。
あまりにもスタイリッシュで
周りの細胞も寄ってくる。


赤血球
「うぅ〜。寒いぃぃ〜！もっと近くにいましょうよ。」
『そうだね…。肺動脈だから少しゆっくりでもいいかな？』
「そうですね。Aさんと居られたならそれでいいです。」

すりすり寄ってくる。くっそ可愛い。
肺動脈……。体の主はきっと死にかけている。



マクロファージ
「うふふっ。温かい紅茶はいかがかしら？」
『本当ですか？すみません。』
「気にしないで。Aちゃんは特別だ、か、ら！」

膨よかなマクロファージさん(色々な意味で)。
抱きしめられた後、めちゃくちゃ甘やかされる。


全員は間に合わなかった。

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