検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:245,803 hit

…21 ページ21

ジミンの嬉しそうな顔が見れて満足したテヒョン。

そのまま2人で食事会の場へと向かっていた。

階段を上っていくと、

同じ年くらいの男が数人立っていた。

テヒョンを見て気味の悪い笑みをしたと思えば、

馬鹿にするような発言をして笑っていた。

JM「お前達っ、誰に向かって!」

歯向かおうとするジミンを手で制し

そのまま通り過ぎようとした時、耳元で囁かれた

『お前も出来損ないだが、お前の臣下も

弱そうで相当な出来損ないだな。』

その瞬間、カッと頭に血が上り

そいつの胸倉を掴んで手を振り上げていた

JM「っだめです!テヒョン様!!」

TH「うるさいっ!お前は黙っていろっ!!!」

衝動的にジミンの体を押していた。

JM「うわっ…」

振り返った時には既に遅く、

石の階段を転がり落ちていくジミンが目に入り

自分のした事を理解する。

後ろで騒いでる奴らを無視して駆け寄ると

頭から血を流すジミンを抱えた。

TH「あ…ジ、ジミっ…どうしよ、ジミンっ!
ごめんっ、だめ、起きてっ…ごめんっ

ごめんッジミン、ごめんなさいっごめんなさいっ!
血がっ…押さえなきゃっ…」

震える体をなんとか動かし自分の服で頭を押さえた

騒ぎを聞きつけた兵士達が集まり、

ジミンとテヒョンを見て駆け寄ってくる。

その後は思い出せない。

気付いた時には、自分の部屋に居て

袖についた血を見て泣いていた。

それからジミンは護衛任務から外され、

どこにも出られないように、

2年間、部屋に幽閉されたテヒョンは

その間誰とも口をきかず真っ暗な部屋で

1人自分の事を責め続けていた。


噂でジミンが復帰した後、騎士団長になったと聞いたが

合わせる顔もなければ、そんな事叶うわけもなく

16歳を過ぎてようやく部屋から

出してもらえるようになったテヒョンは

もう決して誰も傷つけまいと、

側に寄る人を遠ざけるようになった。

そんな日々を続けたある日、

いつも通り部屋の窓から外へ出ようと足を掛けた時

JM「テヒョン様…窓から出たら危ないですよ」

聞こえてきた声に驚いて振り向くと、

あの頃より少し声が低くなって

背も伸びたジミンが立っていた。

TH「っ、俺はお前に会う資格は無い」

足に力を込めた時、掴まれた腕

JM「貴方は僕の大切な唯一の友です」

あの時と変わらない笑顔を向けるから

堪えていた涙が溢れ出した。

TH「!ごめんっジミン…っ」

JM「ふふっ、もう良いんですよ
僕の願いは叶いましたからっ」

…22→←…20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (292 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
724人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リウ(プロフ) - 麻央さん» 初めまして(^ ^)お立ち寄りいただきありがとうございます。引き続きお楽しみいただけるよう頑張ります(o^^o) (2020年6月10日 11時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - ゆなさん» 初めまして(^^)たくさん読み返していただき嬉しいです。ありがとうございます。続編も出したのでそちらもぜひ宜しくお願いします(o^^o) (2020年6月10日 11時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
麻央(プロフ) - リウさま、初めまして。作品拝見しました。綺麗なタイトルに惹かれ、読み込んでいくうちに、物語の奥行きに圧倒されました。とってもあたたかく、胸が焦がれるような作品ですね。続きを楽しみにさせて頂きます^ ^ (2020年5月31日 21時) (レス) id: 9d4977984c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - はじめまして!!このお話好きすぎてもう何回も読み返しています!続編楽しみに待ってます! (2020年4月29日 19時) (レス) id: 7b504efb24 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます(^^)楽しんで頂けているようで、私も嬉しく思います。引き続き頑張りますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。宜しくお願い致します(^^) (2020年2月21日 2時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リウ | 作成日時:2019年5月28日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。