-ver.sky blue- 36 ページ50
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＊
「かわいい…」
玲於「亀って泳ぎは凄い早いですよね」
「本当だね、陸ではのんびりなのに」
2人が来たのはウミガメ館と呼ばれる5種類のウミガメを観覧できる無料施設。
屋外では上からウミガメの泳ぎを見ることができたし、階段を下がって地下に潜ると ウミガメの詳しい生態をパネルで見たり 泳ぎを横から見たりと、Aを興奮させるには十分な施設だった。
玲於「……」
本館同様、こちらでも水槽にかじりついて目をキラキラさせるAを斜め後ろからじっと見ていた玲於は 不意に何か思い立ったように口を開く。
玲於「Aさんって、俺のこと苦手でしょ」
「……？」
突然言われた言葉に彼を振り返り目をぱちくりさせるA。
「なんでそう思うの？」
玲於「…だって、なんか俺の前ではいつも一線引いてるってゆうか こっちから話しかけてもあんま目ぇ合わせてくんないし。今回のロケメンバーの中でだって俺結構歳近い方なのに、気が付いたら啓司さんとか伸之くんとの方が仲良くなってるし…それに…
ジェネの中で苗字で呼ばれてるの俺だけだし…」
玲於のその言葉を聞いて、Aは ん？となって頭の中で思い返す。
亜嵐、裕太、龍友くん、メンディー、涼太、隼くん…佐野くん。
「あ、本当だ」
玲於「…でも、Aさんが俺のこと苦手な理由もわかる気がするから」
「え。」
待って待って、私が佐野くんの事苦手なのは確定なの？
一人で勝手に話を進める玲於に、Aは声を詰まらせた。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年12月25日 15時
