君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ40)

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-ver.sky blue- 26 ページ40

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啓司「眠くないの？」

「眠いけど、寝れないです…」

ゴロゴローー…

「っ、う…」

テレビの前に突っ立っていたAは、低い雷の音を聞いた瞬間肩にグッと力を入れてその場にすくんだ。

啓司「とりあえず、座りなここ。」

「はい…」

ツインベッドの使ってない方を指差してそう言うと、端っこの方に浅く腰掛けた。

啓司「……」

雷怖いくらいで夜中に男の部屋に一人で来るって何考えてんだこの女。そう思う反面、自分からは滅多に絡んで来ないAが俺を頼ってくれた事が嬉しくもある。

ベッドに座ってそわそわしてるAを暫く見ていたわけだが、ふと自分が今シャワーに入ったそのままで上半身裸である事に気がついた。
夏だし、本来だったらこのままベッドに潜り込んで寝てしまおうと思っていたのだが…

(…いや、着ておこう。)

なんか、うん。
Aに変に警戒されてもやだし。

椅子にかけてあったTシャツを手に取るとそれを着て、Aが座ってるのとは別の、自分が寝るつもりだったベッドに乗り胡座をかいてAに向き直る。

「啓司さん、寝るところでしたよね…」

啓司「そうだよ笑なんで俺のとこ来たの？」

「一人で部屋に居るのが嫌で、…だけど皆寝てる時間だし…でもさっきまで寝起きドッキリしてたから啓司さんなら起きてるかなぁって」

啓司「玲於の所行けば良かったじゃん」

「ワサビ少年はちょっと…」

啓司「A、あんまネーミングセンスないよね」

安直過ぎるよ。

「………」

啓司「……」

「…やっぱ帰ります」

啓司「え、大丈夫なの？」

「はい、んー。もう大丈夫です」

ひょいっとベッドから立ち上がってそう言ったAであったが、心なしか手が震えてる。

あー、もしかして。

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