君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ4)

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-ver.lemon yellow- 17 ページ4

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チュッ

剛典「あ゛っ！」

隆二「きゃあ♡」

「「「「わぁおぉぉぉ」」」」

健二郎「あ゛ァァアア本当にくたばってくださぁぁぁあい(号泣」

広臣「ジェネは今後6人でやってもらう事になるから…」

龍友「まって！」

メン「なにする気ですか！」

ホッと胸を撫で下ろしたAの頬に不意打ちでキスを落とした亜嵐。

「こーらぁ…きゃ！」

少しびっくりした表情で耳を引っ張ってきたAの体をくるりと反転させて自分の方に向けると、猫を持ち上げるように抱え上げた亜嵐。

「亜嵐ッ！」

亜嵐「高い、たかぁい～」

「やめなさい。」

亜嵐「はーい」

Aを持ち上げる腕を曲げ、必然と自分の方に降りてきた彼女の体にむぎゅっと抱きつく。

いよいよ三代目メンバーが騒ぎ立てて収拾がつかなくなってきているが、そんな空気を感じても亜嵐はAの身体を決して離さなくて。

「酒くっさ…」

亜嵐「えへへ、Aー…」

「なぁに。」

酒くさいと嫌がりながら、仕方ないといった感じで背中に手を回してくるAに笑みを抑えられない亜嵐。

亜嵐「……、」

ーーー聞かせてやろうか、この人たちに。

亜嵐「…俺と出会ってから今日まで、毎年欠かさず俺の誕生日を祝ってくれてありがとう」

アンタ達が知らないAを、俺は沢山知ってるよ。
この子を渡すには、まだまだアンタらじゃ役不足なんだ。

亜嵐「今日のプレゼントも俺、一生忘れないから…」

「うん、それなら嬉しいよ」

亜嵐「来年もまた、一緒に見てくれるよね？」

その問いに深い意味が込められてるなどとは思わないAは、「もちろん」と当たり前のように頷く。

健二郎「……」

広臣「……」

亜嵐 (そうやって、指を咥えて眺めてればいい)

今亜嵐の中にあるのは、
Aに仲間以上の絆を求める男達への精一杯の反抗心。

“好き”や“いいなぁ”という気持ちを素直に表に出すことが出来る彼らが羨ましく、そしてその無知が亜嵐の神経を逆撫でる。

亜嵐 (Aを幸せにするつもりなら…)

俺のような立ち位置を羨ましいと思うなよ。
Aの恋人になるつもりなら、親友止まりの俺をそんな羨望の眼差しで見てないで、いっそ軽々と越えていけ。

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