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「おっきい…!」
啓司「これなんだっけ?」
ケンチ「ジンベイザメだったはず」
AがMAKIDAIに連れてこられた先、それは。
玲於「美ら海水族館久しぶり〜」
伸之「玲於来たことあるんだ」
玲於「ありますよ、一昨年家族で来ました」
「わ、私…!水族館はじめて」
マキ「らしいね。直己から聞いたよ」
「え?」
マキ「あんまりこうゆうとこ遊びに来たこと無いんだろう?だから折角だしAの初めて貰っちゃおうと思って」
「初めて…ありがとうございます」
翔「ありがとうは可笑しい」
啓司「犯罪の匂いがプンプンするね」
マキ「そこ2人、やめなさい」
MAKIDAIもまさか自分の初めて貰っちゃった発言に「ありがとう」と返ってくるとは思わなかったらしく、
マキ「よ、喜んでもらえたなら良かった」
そう言うしか出来なかった。
突然現れた7人のサングラス集団に周りの観光客はザワザワし始め、その正体を見破った物は辺りにカメラがないか探している。
マキ「パッと見てパッと出ような」
「「「はーい」」」
入場券を自腹で7枚買ってきたMAKIDAIの合図で、Aはいざ人生初の水族館に足を踏み入れた。
ケンチ「ブニブニ」
翔「ちょっと一瞬持ち上げてくださいよ」
啓司「持っていいのこれ」
翔「写真撮るだけ、」
ケンチ「うぇーい」 伸之「うぇーーい」
「………」
館内に入ってまず目に入ってきたのは、様々な色をしたヒトデやナマコを触れるタッチプール。
Aはその水槽の目の前に立って、他の面々が楽しそうにそれらと触れ合っているのをただひたすら無言で眺めていた。
玲於「Aさんも触れば?」
「い、いい…!」
玲於「…怖くないですよ」
初めて生で目の当たりにした礁池生物たちをAはとても気味悪がった。
(こんなの絶対触れない…!)
玲於「ホラ、触ってみなって」
「や、いいから、佐野くん!」
左手でAの背中を押し 右手は彼女の手首を掴んで容赦なく水槽へと近付けさせる。
目をギュッと瞑って顔をそらすその様子を玲於は正直かなり面白がっていた。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時