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健二郎「こンのー、おちょくったなぁ?!」
「あははっ、そんなことないです」
健二郎「もうええわ!海に突き落としたる!ほら、はよ行くで!」
勢いよく立ち上がり、Aの腕もちょっとだけ強引に掴む健二郎。
そんな彼に引き寄せられるように やっとAも立ち上がった。
「…あんまジロジロ見ないでくださいね?」
健二郎「おん。」
健二郎に半分背を向け、パーカーのチャックを下ろしていくA。肩からゆっくりとそれを脱いでサングラスも外すと、再び健二郎に向き直る。
「…どう、ですか……?」
健二郎「…似合ってる」
上下白のビキニに、胸元にアクセントでキラキラ光るピンクの石が埋め込まれたハート形のチェーンが揺れるだけのシンプルな水着。
普段から鍛えてるだけあって程よく引き締まり健康的ながらも 細く透き通るように白い身体に良く似合っていた。
控えめに見せてきたそんな姿に、健二郎は
健二郎(3割増しどころの話ちゃうやん…)
一発でノックアウトされたのは言うまでもない。
剛典「あ゛ーっ!A脱いでるぅ」
直人「本当だ!いつまで突っ立ってんの?!早くおいで〜」
白い水着姿はやはり目立つらしい、Aの立ち姿を目ざとくキャッチした剛典が叫ぶと、皆一様にAを手招きした。
Aはそんな彼らの方に視線を向けると
「はーい、
健さん、行きましょう?」
呆然と立ってるだけだった健二郎の腕を掴み、メンバーの方へ小走りで駆け出す。
健二郎は、Aに掴まれた腕から徐々に身体が熱くなっていくのを感じた。
健二郎(あかん…)
今日もし熱中症で倒れる奴が居るとしたら、それは間違いなく自分だろう。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時