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-ver.wine red- 7 ページ43

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Aたちが家に戻ると既に敬浩とネスミスの2人も到着していた。




敬浩「おかえりー、ねえチン太が俺に全然懐かないんだけどなんで?」

「ただいまです。なんてったって私の猫ですからね」

敬浩「どうゆう意味?俺泣きそう」




自分に尻を向けて微動だにしないチン太を前にそう言った敬浩であったが、真面目に落ち込む様子はない。

広臣とAが部屋に入ってくると、それまで腕に顎を乗せて静かに寝ていたチン太が ぬっと立ち上がり




“んな〜”

広臣「…ただいま」




真っ先に広臣の足へと擦り寄ってきた。




ネス「めっちゃ懐いてんじゃんwww」

敬浩「なんで!」

広臣「なんてったってAの猫ですからね」

敬浩「おーい何そのドヤ顔。俺なんか凄い負けた気分なんだけど!」

ネス「負けたんですよ」

敬浩「ショック」




大してショックでもないくせに、とAは思う。

家の鍵を指定の位置に戻すと、買ってきた食材をキッチンに持って行き冷蔵庫にいったんしまう。
それを見た広臣もチン太を撫でる手を止め、床に置いていたレジ袋を再び持ち上げ調理台に置くと 流し台で手を洗ってからAの手伝いを始めた。




「ご飯炊かなきゃ」

広臣「何合?俺やるよ」

「い、いいです!」

広臣「おつまみも何か作るつもりなんだろ?そんぐらい手伝わせて」

「…じ、じゃあ…とりあえず10合」




明日の朝ごはんにもお米食べる人居るかもしれない、そう考えたAは 晩ご飯に使う量より少し多めの量を指定した。

広臣はAから米びつの場所を聞き出すと慣れた様子で炊飯器から釜を取り出しお米を測る。




「登坂さん料理とかするんですか?」

広臣「あー、出来ないわけじゃないけど…あんま自分で自分のは作んねえな」

「何でですか?」

広臣「食べ終わった皿を1人で洗ってると凄い虚しくなるんだよね」




誰かに作ってもらったのを その人と一緒に食べる方がいっかな。と、流しの水をジャーッと出しながら言う広臣。




(あ、優しい顔してる)




そんな彼の横顔を見て、Aは心がほっこりするのを感じた。
クールだけど 意外に寂しがり屋なのかな?広臣の言葉から、そんな風に思ったA。




「…確かに、1人で食べるよりは美味しく感じますね」




今日は皆で食べれるから、いつもよりも美味しくなるに違いない。


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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時

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