-ver.aqua marine- 4 ページ4
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広臣「…サングラスは?」
「車に置いてきちゃった…」
広臣「(なにしてんだよ…)これしとけ」
「え、でもそれじゃあ登坂さんが、」
広臣「いいから。」
自分のサングラスを外し、Aにかけてあげる広臣。
(こんな姿のA、素顔の写メ撮られたら流石にやばい)
この姿を見れるのは俺らだけで十分だと思う広臣であった。
*
剛典「あー、A来た〜っ!」
直人「臣ー!Aー!」
パラソルを必死に建てている俺と直己さんの横で、海で遊んでる組の四人がわいわいと騒ぎ始めた。
その声にいち早く反応して彼らの視線の先を見ると、
健二郎「…うぉぉお!」
直己「ちょ、健二郎!手ぇ離すなって!」
パーカー1枚羽織ったサングラス姿のAがこちらに手を振って歩いてきている。
可愛い、その周りだけキラキラして見える。
あ、隣に海パン姿の臣もいるが、こちらはムカつくことにどんな姿でも絵になるから気にせんとこ。
「お待たせしました」
健二郎「待ってへん待ってへん!更衣室ちゃんと行けたか?」
「はい、登坂さんに案内してもらったので」
健二郎「そうかそうか、今パラソル建ててるからな、もうちょっと待ってな!」
「私も手伝います」
健二郎「大丈夫やで!Aはちょっとそこ座っときぃ」
「え、でも…」
直己「まあまあ、もうすぐ終わるから、座っときなA笑」
直己さんにそう諭され、渋々といった感じでチェアに腰掛けるA。両膝の上に手を置いてジッとこちらを見ている。
健二郎「…あれお前のサングラスか?」
広臣「あ、はい。自分のやつ車に忘れたらしくて」
健二郎「それは…ファインプレーやな」
直己「どうゆう意味だよ笑」
臣のサングラス付けてるところは納得いかないが、この素顔を一般人の目に晒すのは絶対によくない。
隆二「臣ー、A〜、早く来いよー!」
広臣「おー。…A行くか?」
「私もうちょっとここにいます」
広臣「あっそ、じゃあ 俺行ってくる〜」
そう言ってタオルをAの頭の上にパサッと被せると海の方へ歩いて行った。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時