-ver.veil green- 4 ページ25
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哲也「…さ、準備するかな。」
「うん」
ゆっくりとお互いに身体を離すと、Aの目は少しトロンとしてて。
多分、俺の体温に包まれて眠くなっちゃったのかな?
そんな顔、他の男の前でしたら一発でアウトだ。
哲也「…テレビでも見てちょっと待ってて?」
「はーい」
Aの身体を俺の膝の上からソファに戻してやって、コーヒーを飲み干すと 伸びをしながら立ち上がった。
まずは洗面所で歯を磨きながらヒゲのチェック。一応昨日剃ったし普段ならこんくらいの伸びだったら気にしないんだけど、
…うん、Aとのデートだしちゃんと剃っていこう。
洗顔まで済ませてリビングに戻ると、Aはソファに深く腰掛け、朝の情報バラエティーを見ながら大きな欠伸をしている。
自分で朝早く俺のもとに来ておいてだいぶ眠そうだ。
哲也「A朝ごはん食べた?」
「食べました」
哲也「じゃあ俺も軽く食べちゃうけど、いい?」
「どうぞ」
冷蔵庫を開けると、ツアー中らしく管理栄養士さんが監修してくれたタンパク質中心の食材がぎっしり入っていて、俺はその中から 鳥ササミと野菜をいくつか取り出し、簡単なサラダを作った。
哲也「今日はどこ行く予定なの?てか何の買い物?」
カウンターキッチンに置かれた椅子に浅く座り、よく噛みながらオリーブオイルをかけたサラダを食べていく。
「表参道行こうかと思ってます。…AKIRAさんと亜嵐の誕生日プレゼント買いたくて」
哲也(ああ、だから俺なのか)
EXILE一族の中でのAと仲良いランキングでは、亜嵐 AKIRAに次いで3位の俺。(ATSUSHIさん HIROさんはまた別として)
…最近じゃあ メンバーともだいぶ仲良いけど、気兼ねなくお出かけできるレベルで言ったらまだ俺の方が上なんだろう。
上位2人はもうAの中じゃ多分裸を見せても大丈夫くらい気を許してる(実際そんな事したら流石にただじゃ済まないと思うけど)存在であり、そんな2人への誕生日プレゼント購入の付き添い役に選ばれて、そりゃまあ 嬉しい。
哲也「何買うか決まってるの?」
「AKIRAさんのは大体決まってるんだけど、亜嵐のはまだ…」
哲也「そっかー、まあ1日あるしじっくり考えなよ」
「うん」
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時