-ver.aqua marine- 3 ページ3
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ELLY「イエーーィ!」
剛典「海ーーっ!」
直人「っしゃ 行くぞー!!」
隆二「いやっふぅぅうっ!」
健二郎の運転で南下すること4時間弱、三代目一行は静岡県白浜近くのプライベートビーチへと到着した。
天候は文句なしの晴れ。ギラギラの太陽の下、ワゴン車の中で水着に着替えた男たちが早速先陣をきって海へと走り出した。
健二郎「ちょお、A来るまで待ってようや〜!」
直己「聞いてないなあいつら笑 仕方ない、とりあえずパラソル立てるか」
健二郎「っすね。…あれ、臣は?」
直己「更衣室の場所教えるって言ってAと一緒に行っちゃったぞ」
健二郎「なにっ!」
パラソルを担いでグイッと視線をビーチ後方、一般人もいる海の家の方へ向ける健二郎。
直己「ほら行くぞー」
苦笑いを浮かべながら、そんな健二郎の背中をポンっと押した直己。
直己(青春だなあ)
健二郎と一歳しか違わないはずなのに、もうすでにそんな事を思い始めていた。
*
(下着だ…)
水着購入の試着のときと全く同じ感想を思い浮かべていたA。
鏡に映る水着姿の自分を 全身隈無くチェックする。
(も、もっと寄せた方がいいのかな…)
“寄せる” なんて事自体あまりやったことがないが、水着売り場の店員さんに「これは寄せれば寄せるほど盛れますからね!」と興奮気味に言われ、AKIRAさんがこの水着を即決したことを思い出した。
グイッ
前屈みになって脇の下から思いっきり寄せてみる。
(…ふむ。)
確かに、普段より大きく見える。
(流石だ)
AKIRAさんってやっぱりこうゆう事に関しては一流だと思うAであった。
広臣「……」
「お待たせしました」
広臣「おう」
女子更衣室から少し離れたところで腕を組んで壁にもたれかかっていた広臣。
サングラスはしているが オーラは隠しきれなかったらしく、既に周りの人たちの視線を集め始めている。
そんなタイミングで更衣室から出てきたA。
上には少し大きめの薄手のパーカーを羽織っているが、下は何も着てないように見える。
広臣は一瞬、そんな彼女の姿に目を奪われた。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時