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-ver.aqua marine- 2 ページ2

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メンバーにそう説得され、雑誌から目を離して うーん…と迷う素振りを見せたA。そこに広臣が畳み掛けるように





広臣「A、皆で夏の思い出作りたくない?(Aの水着姿がどうしても見たい)」


「作りたい…」

広臣「じゃあ行こう?(白のビキニがいいな)」


「…行く。」




こうして、三代目結成後初となる、メンバー全員揃ってのお出かけが決定したのである。



(臣、心の声消せてないで!)






















そんなこんなで翌週月曜日の夜。
シャワーを浴びて寝室に戻ってきた剛典は スマホに5件の着信が入ってることに気付く。




(え、A?!)




なんと、その着信は全てAのもの。
2・3件なら まあまだわかるが、流石に5件も入ってるとなると何かあったんじゃないかと心配になる。
剛典は髪の毛を拭く手を止めて、急いでAに掛け直した。






『…もしもし』




3回目のコール音の後聞こえたAの声は どことなく低くて元気がないように感じる。




剛典「A?!どうした、何かあった?」

『剛典あのね、





明日って、なに持ってけばいいの?』


剛典「…は?」




電話の向こうのAの間抜けな顔が浮かんできて 身体の力が抜ける。
はー、とため息をつき ベッドに腰を下ろした。




剛典「なにって、水着だろ」

『他には?私海行くの初めてだから、わからない…』


剛典「え、A 海行ったことないの?」

『遊ぶ目的で行ったことない』

剛典「まじか」




小さい頃から家族で出かけることもなかったし、大きくなってからも 元彼に行動を制限されてた青春時代、そしてデビューしてからはほとんど遊ぶ暇もなかったAにとって、海に遊びに行くことは人生初の体験だった。




剛典「…水着はあんのか?」

『昨日AKIRAさんと買いに行った』

剛典「(AKIRAさんのセンスなら問題ないか…)じゃあ、上に羽織る薄手のパーカーと バスタオル」

『ふむふむ…』


剛典「…おい、一つずつ言ってってやるから今用意しな」

『あい。』




こうして、剛典とAの電話越しの奇妙な前日準備は夜遅くまで続いた。




(剛典、日焼け止めがない…)
(なんで日焼け気にしてんのに持ってないんだよ!)
(だって普段日焼けしにくいから…)
(なんなのお前)


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設定タグ:GENERATIONS , LDH , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:タレント
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月6日 12時

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