SS3-2 ページ36
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「っ、何言ってるの変態！HIROさんに言いつけるよ、」
敬浩「…その前に滅茶苦茶にして言いふらせらんないようにするから大丈夫」
「ぃゃ、」
耳元で色気たっぷりの低い声で囁かれ、いよいよ弱り果てるA。
あーあ、本当に食べちゃおっかな。
てかここまで来て我慢できる男なんているの？
廊下は流石にまずいっか。そう思って敬浩がAを持ち上げようと、膝に手をかけようとしたその時だった、
？？「とーーう！」
ドンッ
敬浩「いった、！」
何者かにタックルされた敬浩はそのまま横に倒れAの視界から消える。
「、ケンチさん！」
ケンチ「ーーケンチマン登場ッ！！」
シャキーンと軽くポーズをとったのは、私服姿のケンチだった。
Aはそんな彼に思わず飛びつく勢いで近寄る。
ケンチ「…あ、抱きついては来ないのね」
「え、あ、ごめんなさい…」
ケンチ「いや大丈夫笑 わかってたから」
勢いよく近寄ってきたAに、ちょっとだけ腕を広げて構えていたケンチは、目の前で急停止した彼女に「うん まあ、そうですよね」と、少し寂しそうに腕を下ろした。
Aにとって彼は、むやみやたらに抱きつける相手ではない。
敬浩「何するんですかケンチさぁん」
ケンチ「お前こそ何してんだ、よっ！」
敬浩「ちょっとお話ししてただけですよ、なあA？」
「……」
敬浩「え、A…汗」
ケンチ「この沈黙が全てを物語っているな この変態」
「最低」
ケンチ「最低〜」
敬浩「そんなこと言うなって〜ごめん〜泣」
もう行きましょっ？と何故か少しオカマ口調になったケンチに連れられ、Aはその場を後にした。
(さっき敬浩がAの事襲ってた)
((((はあぁぁああ！？))))
(ちょ、ケンチさん、言わないでよ！)
(敬浩くん、どうゆうこと？)
(いやAKIRAくん、違うんだって)
(なにが？しっかり説明してくんない？)
(ほらぁ、ケンチさんが余計な事言うからぁ泣)
(天罰だな)
(成敗してやれAKIRA)
(Aに手ェ出そうなんて)
(重罪ですよ)
(去勢しやがれこのイケメン野郎)
(最後のはただの僻みじゃん！)
わりと欲望に忠実なTAKAHIROさん。
episode0の彼の様子と合わせて見ていただくと皆の前と2人きりの時のギャップが分かりやすいと思います。
SS3-隠しきれぬ狼さん- 了
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年12月6日 12時
