ご飯を作っただけなのに

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最近、好きだった漫画のキャラがやたらと絡んでくる

中庭で景色を見ながらボーとして風を感じていた

「…貴様はそこで何をしているんだ？」

そのやたらと絡んでくる人がやってきた

『何にもしてないですよ？』

「何にもないのにいる必要があるのか？」

『……なんで私はここにいるんでしょうね』

「……」


しばらく沈黙が続いた


…


『なんてこともあったのになぁ』

カツ丼を食べてる幼馴染を眺めながらそう呟く

「いきなり話し出してなんのことだ」

いや、最初はあんたが硬派で全く距離も近くアプローチもなかったのにって話ですよ

なんて言えるはずなく


『なんでもないです』


「いや、なんでもなかったら言わんだろ？」

『ちょっ！』


わざわざそう言いながら腰を抱いて顔近づけてくるのやめて！？


「なんの話だ？ん？」


やば、近、顔良すぎ
無理


『近いです…』


やばい絶対顔真っ赤


「まぁこれぐらいにしといてやろう」


本当に揶揄うのやめてほしいです

早くご飯食べてさっさと仕事戻ってくれ
心臓がいくらあっても足りないよ…


「フッ……」


笑った……顔……

え？

笑った…

ぽかんとしていると頭を撫でられた


「ご馳走様またあとから来る」

『えっ、！あ、片付けま、え、後から？』


後から来る！？もうやめて！心臓がもたないって…


私の頭を撫でていた手が名残惜しそうに頬を撫でてから嵐は去った


いや、あの人の笑顔とか一生慣れる気がしない…！





「相変わらずですねカルエゴくん」

『ふぁ！？？』

「どっから声出てるんですか？」

クツクツと笑う赤毛の先輩

『びっくりさせないでください！オペラ先輩！』

「おや、オペラさんでいいと言ったはずですが？」

『恐れ多いですよ…』

そもそもランクと年齢の差があるし
キャラやぞ？なんなら推しだった人やぞ？

さん呼び？？

無理無理無理

「呼んでもらえたらカルエゴくんがさらに面白くなりそうなんですけど(ボソッ)」

『なんですか？』

「いえ、なんでも」

『それより何のようでしたか？』

「サリバン様がお料理を食べたいと」

『…えっ？』

「後、他の教師の皆様が食べたいと」

『….えっ、？』

一難さってまた一難……


…



この数時間と怒涛の働きをしたよ私
ついでに精神もすり減った

誰が三傑のご飯なんか作りたくて作るもんか

誰？教師みんな食べたいとか言い出したの



何でこんな慌ただしいのかと思えば明日入学式か

…入間くんっていつ来るんだろう

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