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「で、東桜のことやけど、最近は手段も選ばんと西桜のやつを見かけたら無条件で襲ってくるようになっとる」


「被害者も増え続けとるし、そろそろどうにかせんとホンマにアカンな」


「全面戦争しかないやろっ!!バチボコいったるわ!」


「やっぱり1度、うちの奴ら集めて今後どうするか皆で話し合おうや」



分かっとる。真面目な話やねんな。


俺も一応西桜の生徒の1人やし、危機感持って先輩らの話聞かなあかんって思ってるんやけど。


「ん、次これがええ」


会話の合間合間で隣で黙々と俺に指示してくるしげに、ドキドキが止まらんねん。


俺が箸で掴んだおかず、口開けて待っとる姿が可愛すぎて、なんや親鳥にでもなった気分。




「……、まだ?」



ちょっと意地悪したくなって、ゆっくり掴んでたら、いつまでも口の中に入ってこない箸に気付いたしげが、ちらりと視線をこちらに向ける。


「ご、ごめん」


急いで口に運ぶと「ん…、うま」ってまたもぐもぐしながら、真剣にみんなの話聞いとる。



やばい。


これはやばい。


胸の高鳴りが収まらへん。


こんな近くに居って、心臓の音、聞こえてたらどうしよう。


気になりだしたら、もうどうしようもなくて、それからは少し急ぎめでしげの口に放り込んだ。



「ごめん、俺この後移動教室やから、もう行くわ」


嘘やけど、これ以上しげの隣居るのしんどくて、駆け足で部屋を出る。



去り際のしげの「明日もよろしくな」って声は、聞こえないふりをした。









「りゅうせ〜〜!!のんちゃ〜〜!!」


「おわっ!神ちゃん、どうしたん?」



走って教室まで向かうと、雑談していた2人を見つけて、とりあえず近かった流星に抱きついた。


「珍し!神ちゃんが流星に甘えとるやん」

「なんかあったん?」


驚くのんちゃんと、優しく頭撫でてくれる流星に、煩かった心臓の音が落ち着いていく。



「俺…、あかんかもしれん」

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作品ジャンル:恋愛
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!!いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱすた野郎 | 作成日時:2022年5月5日 20時

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