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Ep.4 ページ20

「神ちゃん、今日も図書室?」

「ほんま真面目よな」

「2人も早めに始めるんやで、じゃあね!」


のんちゃん、流星に見送られながら図書室へ足を運ぶ。


楽しい学校生活はあっという間に過ぎて、気づいたら5月後半。

来週には中間テストが控えとる。


2人は勉強なんてせんでも大丈夫や、って余裕かましてるけど、不器用な俺は勉強せえへんと不安やねん。



それに、もうひとつ。

俺には学校に残って勉強する大きな理由がある。





「ん〜!よしっ!今日はこのくらいにしとくか」

小さな声で言ったつもりやったのに、案外響いて慌てて口を紡ぐ。

相変わらずここの図書室はしんと静まり返っとる。

まぁ、うちの学校のことや、当たり前なんやけど。



図書館司書の佐藤先生だけが、カウンターのところで静かに本読んどるくらいやな。





「終わったん?」


ぐーっと伸びをしてるところ、不意に後ろから声をかけられて振り向くと、そこには…


「しげっ」

「こんな遅くまで頑張らんでも、うちの試験バリ簡単やで」

「分かっとるけど、不安なんやもん!」


そう、これが学校で勉強するもうひとつの理由。


バイト先まで送ってくれたあの日以来、実はほかの人には内緒で、たまにしげのバイク乗せてもらっとんねん。


普段はのんちゃんと流星と帰るから、しげと約束してる日はバレへんよう色んな理由つけて学校残っとる。



秘密の逢瀬みたいでちょっとだけドキドキすんねんな。



中間テスト近づいてからは、「図書室で勉強」って確実な理由ができたから、ほぼ毎日しげと一緒に帰っとる。


俺が勉強しとる間、彼がどこで何しとるんかは分からんけど、いつもちょうどいいタイミングで迎えに来てくれんねん。


もちろん、昼間7人でおる時は、しげさん呼びやし、敬語も崩しとらん。


しげから話しかけてくる事もほぼないけど、意外と今の関係、俺的にはすごく気に入っとる。

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作品ジャンル:恋愛
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!!いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱすた野郎 | 作成日時:2022年5月5日 20時

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