美しき破壊者 (ページ40)

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三十六話ページ40

飛行船でマフタツ山まで来た受験生達。

メンチの実演を見て、これからまさに卵を採りにいくところだ。

ネテ「久しぶりじゃのうアクラよ。随分美人な連れじゃな。」

アク「久しぶりだねネテロ。僕としては君に会うつもりは毛頭なかったのだけれど。」

受験生が卵を採りに行っている時、ネテロとアクラが話していた。どうやら知り合いのようだ。

アクラ「ハイド、行くなら僕の分も採ってきてくれない？」

貴「了解しました。」

谷に飛び込むハイド。

アク「別に構わないよね？僕達合格してるんだから。」

ネテ「もちろんじゃとも。それにしても…お主は全く変わらんのぉ。相変わらずの童顔じゃな。ガキみたいな面しおって、ホントにマフィアのボスか？」

アク「そっちこそ、相変わらずスケベだね。見ないうちにまた老けたかな？嫌だねぇ、もしかしてボケてないかい？」

ネテ「ホッホッホッ…言いおったな？」

アク「あっはっはっは！…そっちこそ。」

笑ったまま睨み合うネテロとアクラ。お互い顔こそ笑っているものの、目が全く笑ってない。

貴「ボスー？採ってきましたよ。」

アク「あぁ、ありがとうハイド。自分の分は茹でて食べておいで。」

さっきとは違って優しげな表情でハイドに語りかけるアクラ。よほどネテロが嫌いらしい。

そしてネテロとアクラは暫(しばら)く言い合い、睨み合いを続けるのであった。