美しき破壊者 (ページ37)

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三十三話ページ37

「なってめぇ何笑ってんだ!!」

アク「いやぁ君があまりにも頭悪いからさ、我慢出来なかったのだよ。」

「なんだとぉ!?」

アク「自分の実力が足りないから失格にされたのに逆ギレするなんて愚者(ぐしゃ)の極みだよ？」

ゴ「っ!!」

その時、ゴンの目の前にいつの間にかハイドがいた。その手には鋭い包丁を掴んでおり、ゴンと合った目は冷たい光を宿していた。

「ふっふざけんじゃねェーーー!!」

225番がアクラに殴りかかったのと、ハイドが動こうとしたのは同時だった。おそらく225番の行動を予測していたのだろう。

ゴ「待って!!」

貴「っ!?」

予想外のゴンの行動にハイドは体制を崩してしまった。225番はアクラに向かう。

「っ!?」

鈍い音がして225番は建物の外へ殴り飛ばされる。もちろん殴ったのはアクラだ。

アク「全く、勘違いにも程があるね。手が汚れちゃった。まぁこの程度の一撃でのされるようじゃ、賞金首(ブラックリスト)ハンターなんて夢のまた夢だね。どのハンターを目指すとか関係なく、ハンターたる者武術の心得があって当然なんだよ。」

手をはたきながらアクラが言う。

メ「あたしらも食材探して猛獣の巣の中に入ることだって珍しくないし、密猟者を見つければもちろん戦って捕らえるわ!!」

メ「武芸なんてハンターやってたらいやでも身につくのよ、あたしが知りたいのは未知のものに挑戦する気概(きがい)なのよ!!」

憤慨(ふんがい)した様子でメンチが怒鳴る。

[それにしても合格者2人はちとキビシすぎやせんか？]

アク「この声…ﾁｯ気に食わない奴が来やがった。」

上空から聞こえてきた声にアクラが顔をしかめた。