美しき破壊者 (ページ18)

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十七話ページ18

そうして階段を進んでいると、後方から誰かが駆け上がってくる音が聞こえてきた。
その途端ハイドは壁を蹴り、本気で通報レベルの顔をしたヒソカの頭上を越えて駆け上がってくる者達へ蹴りを繰り出そうとした。

貴『っ…‼』

が、駆け上がってきた2人のうち1人と目が合った瞬間、蹴りを繰り出そうとしていた脚を止め、再び壁と天井を蹴ってアクラの前方へと舞い戻った。

アク『ハイド、どうかしたかい？』

貴『いえ。ボスへの害は無いと判断しました。』

アク『ふーん。』

駆け上がってきた2人ゴンとキルア。どうやら競争をしているらしい。2人がハイド達の横を通り過ぎる瞬間キルアはハイドと再び目を合わせた。

ハイドは控えめに手を振る。予想外の行動をしたハイドに驚いたのか、キルアは少し目を見開いたが、すぐ笑顔になり手を振った。

ゴ『キルア何してんの置いて行くよ！』

キ『あっズリィぞゴン！』

再び階段を駆け上がって行く2人をハイドは少しの間見つめ、またしても脱落者を蹴り飛ばす作業を始めるのだった。

『あぁウチの子にやっと心を許せる相手が！』

『ハイドやっぱり君凄く良いよぉ～♣早く君と戦ってみたいなぁ♠』

変なテンションになっている2人から、そっと離れるギタラクルであった。